fc2ブログ

新世紀ユニオン発行のニュース

2023年度活動総括(案)

 2023年度の新世紀ユニオンの活動は、階級敵のユニオン潰しの攻撃が、見えにくい活動への転換で、次第に克服されつつあることを示しています。今年度の階級敵の攻撃は、ユニオンへの「組合員の残存率を公表せよ」とか「現組合員数は何人か?」といった、攻撃の成果を確認する書き込みが数十件に上りました。また公衆電話や番号非表示の無言電話の嫌がらせが多くかかるようになり、嫌がらの相談電話も増えています。

 またこうしたブログ荒らしの人物が「維新」であることをにおわせたことは、この間のユニオン潰しの攻撃の背後に「維新」がいる可能性が高まっています。スラップ訴訟を仕掛けた、ダイヤ○○○電機の社長は、大阪府の公安委員であることから、ユニオンつぶしの黒幕が「維新」である可能性が強まっています。

 「K野党」の党員がわざと地労委の証人尋問をボイコットし、敗北を画策し、裁判で和解したのに、拠出金を払わず逃亡し、同じ時期に「K野党」と思われる組合員が数名脱退したのは、「見えにくい活動への」転換で、組織破壊を画策する機会が無くなった結果だと見ていいと思います。

 K野党は「歴史のある政党」を売りにしていますが、現在では日和見主義で、事実上権力の手先の役回りを演じています。国民が政権交代を望んでいるときにK野党は「確かな野党」のスローガンを掲げるなど、権力を取る気など初めから無いのです。この党は権力を取ってもいないのに党内では官僚独裁で、「選挙で党幹部を選出してはどうか」と提案した党員を除名するほどです。

 新世紀ユニオンは今年度も委員長のブログやホームページの宣伝を堅持し、日本の労働者の闘いの前進のために宣伝活動を堅持してきました。しかしネット上の広告については今も停止しています。

 委員長のブログは読者が1か月に約2,000人ほどに増えています。政治ブログの方もランキング上位を占めています。この成果もあり、今年度争議の和解が2件まとまり、現在争議中が3件あります。組合員も増加傾向になりました。ブログ読者の増加もあって、読者の投稿も増えてきました。これは今までにない傾向であり、新世紀ユニオンは真に労働者の階級的利益を代表する宣伝を地道に堅持してきた成果と言えます。

 解雇事案で、初めて東京で団体交渉した事案では、証拠も万全であったため、勤続3年の事案で、解決金約600万円で勝利的和解が成立しました。この事案では一回の交渉で解決したので、一切宣伝はしませんでした。このように階級敵の攻撃は効果が無くなりつつあり、まさに「物事は極まれば反転する」であり、ユニオンつぶしの攻撃は、今後反転攻勢の時期を迎えています。

 拠出金もはいり、組合費の納入状況も好転しています。ユニオンの財政が好転し始めているので、経済情勢を見つつ、今後ネット上の宣伝を開始しすることが次の活動の課題となっています。

 新世紀ユニオンのこの1年の活動の成果は、階級敵の組合つぶしの攻撃の中でも「見えにくい活動」に転換することで、階級敵の「ユニオンと労働者大衆を分断する」陰謀は失敗しつつあるという事が明らかになった1年と言えます。

 各組合員に置かれては、自分のユニオン組合員としての活動を振り返り、投稿はできたか?組織拡大に貢献できたか?振り返り、教訓を明らかにして、職場での基盤固めを進め、労働者としての認識を一層階級的に高めるように努めなければなりません。(各争議の具体的な正反両面の教訓については、今後ブログやニュースで紹介することとする。なお運動方針案は10月号に掲載する)
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
スポンサーサイト



労働組合は請負屋ではない!


 世間には業務委託などの請負業が増えています。弁護士のように法律で代理人になることが許される職業もあります。しかし労働組合(=ユニオン)は代理業ではありません。

 ユニオンが交渉権を有するのは、代理権を根拠にしているのではなく、憲法28条の「勤労者の団結する権利、及び団体交渉その他の団体行動をする権利は、これを保障する。」との定めに基づき労働組合法で保護されて交渉権を行使しています。個人加入ユニオンの場合は、職場の状況、労働者支配の特徴、経営側の問題点など、ユニオンの指導部と認識を統一しておかないと雇用を守れないのです。

 なぜ国家が、労働者の団結権やスト権など団体行動権を保護しているのか? それは資本主義社会では、労働力と言う商品が価値どおりに売られるには、労組の経済闘争が不可欠であり、それを保障しないと国民経済が成長しないからです。

 最近労働相談で多いのが、「他の労組の加入していたが何もしてくれない」と言って「新世紀ユニオンに加入したい」と言ってくる人がいます。こうした人達が非常に多いのです。職場に労組があるのに、その労組を強くするという発想はありません。

 ただ自分の賃金を組合が上げてくれる、と考えている単純思考の人が多いのです。賃金を上げる目的の場合、職場の労組を無視してユニオンに加入しても、それは分裂行為であり、賃上げ闘争はできません。賃金闘争を闘うには過半数の労働者を組織しないと闘えないのです。

 ところがユニオンに加入したら何もしなくても賃金を上げてくれる、と考える人が多いのですが、闘うのはその職場の労働者自身です。ユニオンが代わりに闘ってくれる、と言うのは労働組合を請負屋とかん違いしているのです。労働組合は団結して共に闘う組織なのです。

 闘うのは自分たちであり、ユニオンに団結して共に闘うのだという視点を忘れてはいけないのです。組合が自分たちに成り代わり闘ってくれる請負人のように考えることが間違いなのです。憲法と労働組合法の団結権の意味を理解できていない人が多いのです。ユニオンは闘いを指導し、宣伝などで協力します。しかし労働組合は請負屋ではないのです。

 ユニオンは一人でも加入できる労組です。一人でも雇用を守ることはできます。しかし賃金闘争を闘うには職場の過半数を組織しないと経済闘争は勝利できないのです。

 組合員の中には、雇用を守ってほしい、と言いながら団体交渉に反対する人もいます。自分で団体交渉をドタキャンして、個人で交渉する人も時々います。ユニオンに10%の拠出金を払いたくないずるい人がそうするのです。

 団体交渉をつぶし、個人で交渉しながら「問題が解決しない」とユニオンに怒鳴りこむ人もいます。こうした人は大学の先生であり、研究機関の研究員に多いのです。困ったことに労働組合は本人に団結権を放棄されると、何もできなくなります。

 それすら理解できない人がいます。労働組合が団結体であり、団結を崩したり、ユニオンを悪用するような考えの人は、間違った認識を改めていただきたいのです。
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!

解雇の標的となったときに注意する点

 会社が雇用調整助成金がらみで退職強要する例が増えています。また新たに営業マンを雇用し、コネクションを期待して、すぐに成果を挙げることを要求する経営者が少なくありません。中にはパワハラを楽しみにして、いじめまくる自己愛型変質者も少なくありません。

 一度パワハラの標的になると、退職強要の5万円の賃下げを、受け入れないと解雇する、と脅迫して受け入れさせたり、2回も5万円の賃下げをされた人もいます。また期限悪定めのない雇用契約なのに、期間1年の期間雇用への変更を強要したり、受け入れがたい要求をしてきます。

 大勢で圧迫面談を繰り返されるとうつ病を発症することが少なくありません。

 まず自分が解雇の標的になったと感じたとき、注意すべきことは以下の通りです。

(1)解雇の口実を与えないこと
(2)就業規則をよく読み、懲戒理由となることを回避すること
(3)上司の圧迫面談を録音すること
(4)仕事の取り上げや、顧客を与えずに新規顧客の開拓を求めた記録を残すこと
(5)部門閉鎖を口実に配置転換してくる場合は、配置転換を拒否すると合法的解雇の理由となるので注意すること。

 新世紀ユニオンの経験ではコロナ禍でパソコンの持ち帰り残業が増え、自宅での仕事、会社での仕事がごっちゃになり、仕事時間にパソコンの私的利用していたことが解雇理由にされた例があります。また自分がした証拠を残すためにダウンロードしたことを、解雇理由にしてきた例もあります。

 自分がした仕事の証拠は業務報告と言う形で行い、メールや書面で行い、コピーを取っておけば証拠になります。就業規則違反のUSBメモリーに会社の機密をダウンロードしたことを解雇理由にされた人もいます。

 実際には自分がした仕事の証拠を残そうとダウンロードしたものでした。また営業で活用しようと、会社のホームページを正確に覚えるためにダウンロードしたことが、会社の機密を盗んだと解雇理由にしてきた例もあります。

 ゆえに解雇理由に捏造できるようなことは絶対に控えることが必要です。会社の支給するパソコンやスマホには、監視ソフトが組み込まれています。ゆえに解雇の口実を与えないことが重要です。

 違法な一方的賃下げをしてきた時は、自分が受け入れていないという証拠だけを残す。例えば「賃下げで生活できなくなるのでやめてください」という形で、受け入れていないという証拠を残す。いたずらに反撃して賃下げを撤回せないことが、解雇事案を勝利するうえで重要となります。つまり、証拠の残し方には戦術的配置が配慮されることが必要です。

 録音があると言いながら、実際には聞き取れない、という人が時々います。ICレコーダーの録音はマイクをつければ雑音が入らず、きれいに録音できます。自分で創意工夫し、実験したうえで行うこと。

 重要なことは、退職強要の段階でユニオンに加入しておけば、雇用は多くが守れます。ところが解雇になってから加入してくる人が多いのですが、これでは雇用は守りにくいのです。

 もし解雇になったときは、就労の意思を明白にしておくこと、解雇されてからすぐに雇用保険の手続きをすると解雇の追認措置となり、未払い賃金請求権が無くなります。

 解雇中は仕事をすると以前の6割を超える収入があると未払い賃金を認めない場合がありますが、アルバイトは普通以前の6割程度しか収入はありません。最近は個人情報保護法があるので、解雇を争う間の収入を会社側が把握することは難しいのです。

!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!

職場に賃上げの雰囲気を作れ!

 春闘をめぐって経営側の指針となる経団連の報告(基本方針)が発表されました。最近の急激な物価上昇を踏まえ、去年よりも幅広い企業に対し「ベースアップ」を前向きに検討するよう求めていて、労働組合側も高い水準の賃上げを求める動きが広がっています。

 経団連の報告では「『物価動向』を特に重視しながら企業の社会的な責務として賃金引き上げのモメンタムの維持や強化に向けた積極的な対応を呼びかけていく」として、食料品やエネルギーなどの物価上昇を踏まえた賃上げの必要性を強く打ち出しています。

 日本経済は強欲の資本主義の政策のやりすぎで、国民経済が縮小を続け、賃金も30年間少しも上がっていません。このデフレサイクルを止めるには内需を拡大するしか方法はなく、そのためには大幅な賃上げをするほかない局面に至っています。

 とりわけ、アメリカ経済が相次ぐ利上げで不況局面になり、IT企業で大規模なリストラが始まっています。また欧州経済もエネルギー価格が数倍になり、経済不況が避けられない局面になっています。

 また中国経済もゼロコロナの失敗で不況の影が差しており、ウクライナ戦争の影響もあり、外需が縮小する局面では、日本経済は内需を賃上げで拡大するほか活路がない局面となっています。

 ユニクロが国際的賃金水準にしていくとして、40%の賃上げをするなど、各企業も賃上げの必要性を自覚し始めています。賢い企業は、今大幅に賃上げをすれば、いい人材が集まることを知っています。

 企業内労組が丸ごと家畜化しており、また闘うユニオンが労組つぶしの攻撃を受けている中では、職場に組合がなくとも賃上げする企業に変わりたい、転職したい、ユニオンに加入したい、と言う雰囲気を作ることが、賃金相場を挙げることにつながります。

 労働者は、組合に団結し経済闘争を闘わないと雇用を守り、賃金も上がらないことを知り、知らせることが重要なのです。職場に賃上げの雰囲気を作り、ユニオンに団結する必要性を宣伝しなければなりません!
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!

規約で定められている組合員が守るべき約束!

 新世紀ユニオンは組合員の雇用と権利、人格権を守る勤労者の団結体です。したがって組合規約では重要な組合員が守るべき義務が定められています。重要な点をだけを書くと以下の点です。

(1)収入の1%の組合費を月々支払うこと
 このため賃金が昇給・昇格で改定されたら給与明細の写しを提出してください。組合事務所や宣伝を支える費用ですので必ずお支払いください。これは全ての労働組合が義務付けていることなので守ってください。まだ給与明細を提出していない人は、コピー
を提出してください。

(2)指導部の指導に従うこと
 やっとパワハラ・雇止め事案が解決できるというめどが立ったら、団体交渉を拒否し、辞める人がいます。また団体交渉を申し入れているのに、隠れて会社と個人交渉で解決する人がいます。
 ネット上で団体交渉するとユニオンに拠出金を取られるので、最終段階までユニオンを利用し、あとは自分で解決する方法が紹介されており、このため指導に従わない裏切りが増えています。
 裁判で敗訴した人はいずれもユニオンの指導を拒否し、勝手な戦術で行動した人であることが経験で分かっています。法律の運用や解釈も知らないのに素人の戦術で勝てるわけがないのです。

(3)争議の途中で「脱会する」ことはできません
 争議の途中までユニオンを利用し、最後は個別交渉で解決するのは裏切りであるだけでなく、獲得できる解決金がけた違いに少なくなります。ところが最後の団体交渉の段階まで来て脱会する人がいます。
 ユニオンに解決金の10%を支払うのが嫌だと、禁止されているのに「脱会する」人が増えています。これは恥ずべき裏切りです。
 ブラック電気の元社長秘書は、ユニオンに宣伝させたうえで、会社と社長(大阪府の公安委員)が名誉棄損でユニオンに慰謝料請求の裁判を起こし、その訴状が出た後で、自分の事案(違法な配置転換と13万円の賃下げ)が解決していないのに「脱会」しました。
 争議途中での脱会はできませんし、それはしてはならない組合員への裏切り行為です。ある人は2年かかってやっと勝利のめどが立った時に、団体交渉を拒否し、脱会しました。このようなことを認めればユニオンは存在できなくなります。
以前から和解直前になると「ユニオンを辞める」という人がいました、しかし最近はその手口が増えています。

(4)自分の事案が解決したら、他の組合員の闘いを支えること
労働者は、労働者階級の一部分であり、ユニオンは労働条件や雇用を守り、人格権を守る団結体であり、したがって自分の事案が解決したら「脱退」するのはルール違反です。
 労働者と労働者階級の関係は哲学的に表現すると、「個別と一般」「特殊性と普遍性」の関係であり、自分の事案が解決したら今度は他の組合員の闘いを支えるために、辞めずにユニオンを財政的に支えることが最低限の義務なのです。
 自分の闘いも仲間に支えられたのですから、仲間の闘いも支える義務があるのです。これを労働者の団結ある
いは連帯と表現します。
 欧州ではイタリア映画の「鉄道員」を見た人ならわかりますが、スト破りは裏切り者として社会的批判にさらされます。自分の闘いが終わったらユニオンを脱会するのは、恥ずべき階級的裏切りだと認識すべきです。ユニオンは便利屋ではないのです。
闘う仲間の団結体であり、互いに支え合う関係なのです。自分が勝ち逃げするのは卑怯者のすることです。

(5)自分の友人や職場に仲間を広げること
 日本の労働者の実質賃金が30年間上がらず、パワハラやセクハラや違法な解雇・雇止めが増えているのは、労働組合の組織率が低く、働く勤労者の団結心が低いからです。自分の闘いを支える力を大きくすることでもあり、ユニオンの仲間を増やす活動に参加
して下さい。

 以上が、新世紀ユニオンの組合員が最低限守るべき義務です。したがって、一時的に自分だけよければいいという人は、労働者の連帯の思想を持たない人ですので、新世紀ユニオンにはふさわしくないので、反省し考えを改めるか、加入しないでください。
 せっかく加入したのに、加入時に渡している組合規約を読んでいない人が多いのです。組合員として最低限の約束事は守るべきであり、それがないとユニオンは存続できないし、階級敵が新世紀ユニオンをつぶそうとさまざまに攻撃している時だからこそ、規約をきちんと読み直してください。

!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析