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新世紀ユニオン発行のニュース

大阪はなぜブラック企業が多いのか!?

 大阪は中小企業の街だ。この街が不景気になり始めたのは冷戦終了後のグローバル化の波で、大企業が海外に生産拠点を移し始めたことによる。大阪の中小企業は多くが下請け、孫請けだ。大企業の生産拠点の海外移転で当然にも中小企業の競争は激化する。中小企業も海外に生産拠点を移す。

 しかし国内に拠点を持つ企業は、競争に打ち勝つには、残業代を払わず、長時間労働を強いるのが当たり前のようになっていく。裁判所も労働委員会も自然に反動化する。右翼政党の維新が大阪府と大阪市の政権を握るようになるのは、破滅に直面した中小企業家の政治反動がその支持基盤となっているのである。

 維新は右翼政党であり、経済が分かっていない、それゆえ大阪府を大阪都に名前を変えれば経済が良くなると思っている。彼らは大阪の経済を活性化する政策を持ち合わせていないのである。企業の超過利潤は設備投資による科学技術の利用が、長時間労働よりもはるかに多いことを、彼らは知らない。

 こうして大阪にブラック企業が増え続け、その全国の4割が大阪に存在するようになるのは、このような経済的・政治的基盤が背景にある。大阪の中小企業主は次々廃業に追い込まれている。生き残るには法律違反の雇用を行うほかない、と彼らは考えているのである。

 この大阪にブラック企業を痛い目に合わせる労働組合がある。それが新世紀ユニオンであり、しかもこの組合はネット上に闘い方を公開している。破滅に直面した強欲な中小企業家には憎たらしい存在なのである。

 新世紀ユニオンはブラック企業の違法解雇に反対して合法的に闘っているだけなのだが、ブラック企業経営者には、権力機関である裁判を利用して多額の解決金を奪う新世紀ユニオンは、殲滅すべき憎むべき敵なのである。

 こうして法律を守る側が、法律違反をしている無法者の攻撃を受けることとなった。「狂人日記」や「元会計係」に成りすましたデマ中傷、またブラック電気のスラップ訴訟はいずれも違法な攻撃であり、いずれ破たんする。
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この国は情けない国になり果てた!

 連合総研の調査によれば男性社員の8%が「9月に100時間超残業」しているという。4人に1人が「ウチはブラック企業」と認識しているというのだ。

 パワハラが横行し、うつ病の労働者が40万人もいる国は日本ぐらいだろう。社員のうち3分の1がうつ病と言う会社まである。しかも労災申請しても認められることはまずない。

 指導とパワハラの区別もつかないバカな指導者が増えたせいだ。認識論が分かっていない為に怒鳴りつけたりバカにしたり、嫌がらせするのが指導だと勘違いしているのだ。

 嫌がらせと長時間労働では働く意欲も出るわけがない。日本人の労働意欲が急速に低下しているのは企業経営者が労働者の働く意欲をそいでいるからだ。嫌がらせすれば労働者が一生懸命に働くと勘違いしているのだ。

 厚生労働省は2015年に看護職員が最大で27万人不足するとの受給推計を発表した。看護職は長時間労働とパワハラのひどい仕事であり、それが嫌で資格を持っていても看護職につかない人が非常に多い。

 パワハラを罰則付きで禁止することが急務なのだが、肝心の政治家や官僚がパワハラや長時間労働の過酷さを理解していない、だから平気で法律を抜け穴だらけにする。これではどうしようもない。

 3年間も仕事を取り上げられ、見せしめにされている労働者が、社長に訴えても、パワハラはなかったことになった。

 団体交渉に東京の弁護士が2人来て、パワハラを否定し、仕事の取り上げはなかったことにした。仕事を取り上げて賃金を支払うということは、株主に対する背任とも言うべきことだ。ところが弁護士が団体交渉で「背任とは言うな」と恥ずかしくもなくのたまうのである。

 嫌がらせで過重な労働を押し付けたり、仕事を取り上げたりするパワハラが見せしめとして行われ、他の労働者への脅しになる。脅迫なしに労働者の働く意欲を引き出せない指導者の愚劣は、まさに背任と言うべきことである。

 残業代が支払われないのでユニオンが請求したら支払ってきた。そこで他の社員の残業代も支払うよう求めたら組合員を解雇してきた。地労委で和解提案しても和解に応じない。とことん争うつもりなのだ。これが今の日本企業の現状なのだ。残業代は払わないのが当たり前、そんなブラック企業が増えている。

 ある労働者は2カ月賃金が払われなかったので書面で請求した。すると社長から詐欺師呼ばわりする書面が送りつけられ、また弁護士から「あなたとは雇用契約ではない」旨の書面が送られてきた。

 働いても賃金を払わず、請求すると「委託契約であり、雇用契約ではない」と主張する。そんな詐欺師のような経営者までいる。これも強欲の資本主義のなせる事かと思うと情けなくなる。

 賃金が払われないと労働者は生活に困り、闘う金も意欲もなくなる。いざ仕事を探してもあるのはブラックのアルバイトのような仕事だけだ。働いた賃金さえ払わない経営者がいるのだ。日本は今すぐに刑法に「賃金窃盗罪」の法律を付けくわえることが必要だ。

 この労働者は自己退職させるために賃金を2カ月未払いにされたのである。そんな会社だから雇用保険さえない。本来なら2カ月の賃金と違法解雇の解雇予告手当を請求しなければならない。

 この国は何処まで強欲の資本主義を行うのだろう?働かせたら賃金を支払うのが資本主義ではないのか?日本は情けない国になり果てたのである。労働者はユニオンに団結し闘おう!
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ブラック企業に付け入るすきを与えない!

 最近のブラック企業は入社時から悪らつな罠を仕掛けてきます。株式会社ソフトハート研究所という会社は数字の書かれていない契約書にサインさせ、やめさせるときに都合のよい契約書に偽造して解雇(雇止め)してきます。調べると最近こうした会社が増えています。入社時にキチンと契約書を確認して訂正が必要な場合はキチンと訂正をもとめるべきです。

 ハローワークの求人票ではボーナス年2回となっているのに、面接では「ボーナスはない」と言う会社や、1年の期間契約だがこれは形式で更新される、と言いながら使用期間が6カ月で、これを延長できると書いてある契約書もあります。1年の期間契約で1年の試用期間等有り得ないのです。このような会社は「試用期間が終了した」と主張して違法解雇して来るので事前に就職を断った方が無難です。

 面接時に、あるいは入社時に就業規則を開示しない会社が増えています。このような会社は違法な事をやっている会社なので注意が必要です。ブラック経営者は就業規則や諸規則を開示せずに、就業規則違反で解雇してきます。ブラック経営者は就業規則を見せることが悪いことと認識しています。

 やむなく転職せざるを得ない事になった労働者は、再就職の面接時にもめるのが嫌なので最初に就業規則を開示して下さい。残業代は支払われますか?有休は取得できますか?試用期間は何カ月ですか。契約は有期雇用ではなく期限の定めのない雇用にして下さい。など必要な質問・要求をしてキチンと録音しておくようにして下さい。

 営業マンが高速道路のカードを得意先からの帰宅時に使用したとして解雇理由にして来る場合があります。そのくせ高速道路のカードの使用規則は開示しません。レジの違算を口実に退職強要しながら、レジ取扱規則を開示しない会社もあります。諸規程を開示せず、解雇の口実にする手口は多くの会社が使っています。入社時に必要な会社の諸規定もコピーをくれるようキチンと要求しておくべきです。

 最近は会社支給の携帯や社用車に秘密の内にGPSを付けて、サボりを監視している会社が少なくありません。営業の時間調整や、営業計画を作るために喫茶店に入るときはキチンと手帳にメモを残すようにして下さい。営業マンが仕事中にパチンコ店に入ると最近はGPSで把握されますのでやめて下さい。

 仕事の空き時間に会社のパソコンでネットのニュースを見たり、私的メールを送ったことで解雇される例が増えています。あらかじめこのような行為が許されるのか? 禁止されているのか確認しておくことが重要です。会社のパソコンはメインコンピューターで全て監視されていることを認識して、会社に付け入るすきを与えないようにしてください。

 面接で断られるのが怖くて質問すべきこともしないで、白紙の契約書にサインだけすると後で後悔することになります。ブラック企業の背後にはブラック弁護士がいることを決して忘れず、要求すべきことはキチンとしておくことが重要です。

 転職時のきちんとした対応がブラック企業に付け入るすきを与えないことになります。労働者は労働力を売り、経営者は買うという、対等の法律関係にあることを普段から認識しておくことがブラック企業の罠に引っ掛からずに、雇用を守る上で重要な事です。
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新世紀ユニオンのブラック企業の見分け方!

 労働相談を受けていると、ブラック企業の見分け方に付いて質問を受ける機会が多くなりました。しかしブラック企業と言っても多様で、その企業の特徴があり、一口で説明できるものではありません。強いて説明すると違法な事を平気で行う、具体的には以下のような特徴があります。
 
〇雇用契約なのに、偽装請負の契約書をわたす。
〇派遣なのに請負と説明するなど雇用形態をごまかす。
〇求人票と契約書の内容が違うのは要注意、契約書を書きなおさせること。
〇期限のない雇用契約なのに、いつの間にか期間契約だという。
〇面接時に数字の記入のない契約書数枚に署名させる。
〇1年の期間契約なのに試用期間が6カ月で1年まで延長できるという。
〇試用期間を理由もなく延長する。
〇入職時に契約書を渡さない。就業規則を見せない。労働条件の説明をしない。
〇入職時に印鑑を預かる、と言っていつでも契約書を偽造できるようにする。
〇残業代を払わない。タイムカードを打たせてから働かせる。
〇タイムカードなしで、申告制にし残業代を支払わない。
〇タイムカードを改ざんし残業代をごまかす。
〇些細なことで始末書や顛末書を何度も書かせる。
〇弁明の機会も与えず一方的に賃金を下げたり処分する。
〇ミスをしたら、大げさに騒ぎ、怒鳴りつける。
〇有休休暇を取らせない。当日病欠すると罰金を払えという。
〇職場でデマを流す。嫌がらせを行う。
〇仕事を取り上げたり、配置転換を理由もなく行う。
〇成果がない、との理由で賃下げを一方的に行う。

 これらは新世紀ユニオンの組合員が実際に職場で経験したことです。つまり入職時にブラックかそうでないかは上記の項目に当てはまることがあるかどうかで分かります。一番重要なのは面接時にキチンと質問し、おかしいと思うことは問いただすことです

 もし上記の特徴が一つでも当てはまるなら、その人は日頃から証拠を残すようにして下さい。ブラックが増えているので、今では面接時から録音するのが常識です。またおかしい事はわかるまで質問し証拠を残すようにして下さい。
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