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新世紀ユニオン発行のニュース

◆メーデーは労働者の国際統一行動の日

 メーデーの起源は、1886年5月1日アメリカの労働者が1日8時間の労働時間を要求して19万人がストライキに決起したことに始まります。当時アメリカの労働者は1日14時間以上働かされていました。

 この闘いでシカゴでは警察が労働者に発砲し流血となり、さらにはこれに対する抵抗集会に対し経営者と権力は爆弾と発砲で弾圧し多くの労働者が死亡しました。

 この事件はシカゴのヘイマーケット事件といわれて、全世界の労働者階級の8時間労働制を求める国際統一行動へとつながったのです、赤い組合旗は労働者の流血の闘いを意味しています。

 現在の8時間労働制は全世界の労働者の血みどろの闘いの中で勝ちとられたのです。「万国の労働者は団結せよ!」のスローガンがこの時掲げられたのです。

 こうした歴史を持つがゆえにメーデーには全世界の労働者階級の全般的要求が掲げられなければならず、個々の雇い主に対してではなく、現代の社会、政治体制全体の代表者としての国家権力に対してむけられた全労働者階級の要求が掲げられなければなりません。

 ところが独占資本家階級に買収され労働者階級の裏切り者である「労働貴族」がメーデーの戦闘的意義をねじまげ、労働者のお祭にし、労働組合旗の色でさえ空色などに変え、デモはパレードとなり、あげくのはてには5月1日の国際統一行動の日を変更しています。家畜労組の幹部どもはメーデーの持つ戦闘性と国際統一行動に攻撃をかけているのです。

 私達が既成労組を「家畜労組」と言っているのは、企業に飼いならされてストライキで闘うことを放棄し、8時間労働制を形骸化して、裁量労働制のような長時間労働の合法化をゆるし、日本の労働者に「過労死」という言葉が生まれるほどの野蛮な搾取をつくり出したこと、彼らは労働組合を労働者支配の道具に変えているからにほかなりません。

 5月1日は、全世界の労働者が仕事を放棄して闘いの戦列に参加する国際統一行動の日だということ私達は忘れてはならないと思います。

 メーデーの歴史が示しているのは、資本主義が労働者の流血によって色どられているという事です。アメリカだけでなく、ロシアでも日本でも血のメーデーを経験しました。国家権力は、この社会のドレイに等しかった労働者に、いかにむごたらしい弾圧をくわえたかを我々労働者が忘れないようにする闘いの記念日それがメーデーなのです。
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◆フランス青年の闘いに学ぼう

 フランスの青年の雇用確保の運動は、政府が初採用契約と言う雇用策に反対するためのデモを組織をしました。デモは、労働組合や高校生に影響を及ぼす程になりました。政府が、猛烈な反対世論を背景に初採用契約を断念しました。

 初採用契約は、政府が青年学生の雇用促進をするための政策と言われていました。実際は、26歳未満の青年について企業に3年間の社会保障負担分の免除をさせて、1~3ヶ月の見習い期間を2年間延長をすることが盛りまれていました。

 フランスは、フランス革命や反ファシズム統一戦線、フランス社会党のミッテラン大統領の誕生などの運動の伝統を持っています。日本は、第2次世界大戦での敗北で日本国憲法や労働基準法が制定されても、日本人民自身が日本での民主主義を勝ち取った経験を持っていません。そして青年学生運動が逆に衰退しています。

 民青同盟や全労連青年部が、毎年東京で雇用確保の集会をしていますが、日本共産党にしか相手にしていません。同時に、社会主義青年同盟や自治労、私鉄総連、日教組、全林野の連合加盟の青年部、国労青年部などが主催をしている全国青年団結集会で各産別の組合のたたかいの交流をしていますが、青年労働者全体の運動にならず、社民党や新社会党にしか相手にしていません。

青年学生の統一戦線が、親組合や政党の指導統制が強くなっているために、おとなの思惑を超えた創意ある運動になっていません。しかし、去年の8月にベネズエラで開かれた世界青年学生祭典では、日本の代表団でギスギスとした関係から融和な関係に変化していきました。当時の日本代表団は、民青同盟や全学連、日本AALAのグループと社会主義青年同盟や自治労、日教組、全林野、私鉄総連、国労のグループでした。2つの日本代表団は、以前の祭典の開催前後にソ連や北朝鮮の平和・外交・友好運動、部落解放同盟の参加を巡って祭典中に批判合戦を繰り広げていました。今回の祭典では、2つの日本代表団を認めつつ、お互いの批判をしないことになりました。ベネズエラでの祭典が、1つの日本代表団にまとまる気運と青年学生の統一戦線の再建のきっかけになりました。

日本の青年学生の団体・個人が、日本共産党や社民党、新社会党、民主党に日本の青年労働者や学生の雇用拡大を働きかける大衆運動を展開することです。このことが小泉首相や財界を追い込めることになります。
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◆人事異動により今までの努力が台無しに

 私は、去る4月の吉日に同一県内の郵便局へ転勤になりました。寺社を含む観光地の多いところから石綿工場を含む工業地帯への転勤です。確かに自宅からは近くなりますが、ある意味では左遷だと思います。以前の職場で5年間も勤め上げてやっと慣れてきたのにということでしょうか。

 私は郵便配達員(本務者)なので、転勤は直ちに通区(配達地域を覚えること)のやり直しです。今月に入ってから2ネット方式(新集配)といって、接客しなくてよい受箱配達はすべてOB含む低賃金のゆうメイト(アルバイト)に任せることになりました。

 本務者は速達・書留・小包や集荷などの対面配達を原則とし、イベントゆうパックなどの販売活動をさせられます。そのために、本務者は大幅な人員減となりました。高齢?の本務者の中には、どうしても郵便配達がしたいという理由で退職してでもアルバイトになる人が少なからずいます。

 新任局へ行ったら、早速集配営業課長に怒られました。その1つは、あの悪名高きイベントゆうパックの件です。以前の局ではどれだけ営業をしていたのかと聞かれたので、「自爆営業していました。」と答えると、課長に「必要があって買うのならいいが、売る気がないのなら、辞めろ(退職せよ)。」と言われました。

 実際に以前の局に限らず、どこの職場でも内務のゆうメイトに対しても各イベントゆうパック1つずつ販売目標が課せられています。窓口に出なければ、電話応対もしない人に対しても義務が課せられています。自分で買い取るか時間外に「区域外営業」するしかないでしょう。

 課名が郵便課外務ではなくて、集配営業課と「営業」という単語が強調されています。また、課長に「昇進するつもりは?」と聞かれたので、「当分の間ない。」と答えると、「やる気がなければ辞めろ。」と言われました。試験の年齢制限のため30歳以上のゆうメイトは、現行法上はどんなに頑張っても本務者への昇進はできません。労働者の分断が見え見えです。

 勤務2日目は、通区指導です。班長経験ありのOBのゆうメイトから指導を受けています。アルバイトといえども、新任局にいる職員はみな先輩です。私もしんどいが、相手は高齢のためもっとしんどいのです。「職人技を盗む」どこではありません。「高齢者」を低賃金でこき使うということを目前にしました。

 ほかの本務者はというと、速達含む対面配達で、何かしら郵便商品の売り上げを1つは必ず持って帰っています。JPS(トヨタ流効率的作業法)が徹底しているため、各工程における時間記録や売上実績をみんながきちんと記録しています。私はプレッシャーどころか、息苦しさを感じています。私は、転勤どころか転職してしまったような気分です。業務内容が以前とは似て非なるものですから。

 私が転勤して見えたことは、2ネット方式の狙い2点です。1つ目は本務者とゆうメイトの双方に対するいじめです。これは、ゆうメイトには、書留等を持たさないことで、屈辱を味わわせることです。

 OB含むたいていの長期ゆうメイトは、少なくとも私より経験が長いため、書留配達もかえって安全です。賃金を下げるから生活に困り犯罪が起きるのです。ゆうメイトに対する差別・偏見が生じるのです。

 本務者はというと、前述したように、商品を売る気のない者は退職してもらうことと、書留を1人1日100本以上持たせることで、懲戒処分の危険性を増やすことです。書留の誤配や亡失は必ず懲戒処分です。損害賠償責任がその担当者個人にかかってくることがあります。2つ目は、「同一労働・同一賃金」の原則を守ることで、本務者とゆうメイトの分断を図ることです。

 こんなとき、プロジェクトと称して経営側の労働強化策に手を貸している労働組合の顔を見たいです。
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◆本物のユニオンの“建設を”進めよう!

 景気回復が伝えられているのに、失業者数は300万人の大台が続いています。正社員は減少し、パート、派遣、請負などの短期契約社員が増え、職場における“暴力”が増加し、残業代の不払いは続いています。不合理に反発する若者達が社会に背を向け、“フリーター”なる階層が出現しています。

 異常ともいえる能力主義・成果主義の採用で、過労死、過自殺が社会問題となり、大幅賃下げが増えています。こうした労働条件、生活条件の悪化は、既成労働組合が無力な状況の下で進行しています。

 真に労働者のために社会的弱者のために闘うユニオンの建設が切に求められています。 新世紀ユニオンを、存続・発展させる重要性を組合員全員が自覚する必要があると思います。

 経営者は、労働者の団結を恐れるがゆえに個人主義思想を振りまいています。自分だけがよければよい。とする個人主義思想では労働者は生きていけない社会になっていると思います。働く者には本物の労働組合が必要です。そして本物の労働組合は労働者が自分で創り、育てていくほかないのです。

 私は新世紀ユニオンを本物の闘う労働組合とすべく微力を尽くしたいと決意しています。
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◆JR西日本尼崎事故一周年に思う

 2005年4月25日にJR尼崎駅近くの福知山線のカーブで、快速電車がマンションに激突し、107名が死亡し、数 100名が負傷して早1年がたちました。しかし、いまだに脱線した列車の運転士が、なぜカーブでスピードを緩めなかったのか! 事故原因についてはあいまいにされています。

 国鉄が民営化されて以後JR西は、利益第一の経営を続け、それは人権無視の“日勤教育”と組合対策中心の人事管理に示されていると思います。

 マンションの耐震偽装問題も、検査機関の民営化が原因と見られているのに、責任追及だけがあいまいにされています。

 私は、今日本の社会で起きていることのキーワードは“民営化”“自由化”“規制緩和”であると思っています。そして郵政民営化が今後どのような“事態” を起こすのか注意深く見る必要があると考えます。

 なぜなら、アメリカが小泉首相に「改革」「郵政民営化」を強要したのは、日本の個人金融資産を略奪する狙いからだと見られており、その影響はJR西の尼崎事故やマンションの耐震偽装の比ではないと思われるからです。

 小泉「改革」が日本社会に及ぼしている深刻さに私達は無関心でいてはならないと思います。

 自由化・民営化・規制緩和の名で今日本社会がメチャクチャにされつつあることに、抑えようのない怒りを感じています。この怒りを力に変えて警鐘を乱打し、反対しなければならないと思います。
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