9月20日に総務省統計局が、統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)の人口や就労状況をまとめている。
それによると、高齢就業者数は2004年から17年連続で増加し、2020年は初めて900万人を超える906万人となった。高齢者の就業率も9年連続で増加しており、2020年は初めて25%を超える25.1%。特に65~69歳では49.6%と半数近くが就業しており、男性では60.0%にのぼる。
つまり、日本の高齢者は69歳までは約半数が働き続けなければならないのである。60歳定年であっても65歳までは雇用延長が認められる。しかしそれには賃金が大幅に低下し、しかも1年ごとの期間雇用だ。途中で雇止めになる例も多い。
政府の調査で、定年後の生活費が2,000万円要るという報告が影響して、日本人は貯蓄が多くてもさらに働かねばならなくなっている。政府が年金資金を株式投資に回していることも老後の不安を助長している。これでは老後の不安で消費など増えるわけがない。
新世紀ユニオンは定年後の組合員のユニオンの活動(団体交渉など)に参加するサポート組合員を増やそうとしているが、なかなか増えないのも、こうした高齢者の労働が影響しているのかもしれません。
老後は年金で「悠々自適」とはいかない厳しい現実がある。日本の社会を、労働者に住みよい社会にしていくためにも労働運動を活性化しなければならないと思っています。定年退職したユニオン組合員のサポート制度を強化したいので、定年退職した組合員の協力をお願いします。
最近2名の協力の申し入れがあり非常に心強く思っています。一人は家族の介護をしながら団体交渉に協力し、もう一人は夜働いているので、昼間の団体交渉に参加してもらえます。
経済的に専従の数を増やせないので、シルバーパワーに依拠したいと考えています。ぜひご協力ください。
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