私は昨年、3件の団体交渉に参加させて頂きました。
運送業、不動産関係、国立大学と、交渉相手はさまざまでしたが一様に感じたのは、企業側は組合との団体交渉を従業員の不満を聞く場程度にしか考えていない、という事でした。
事前に議題を提示しているにもかかわらず客観的な調査、確認は行われず、聴き取り調査を元に事実認定を行った結果を口頭回答し、その資料も示さない企業ばかりでした。
また、企業側交渉担当者も弁護士を同伴させた一件を除いて決済権の無い相手ばかりでこちらが法律的な指摘を行っても回答する事が出来ず、後日、書面にて回答するというばかりで、労使間の問題解決に向けた交渉という本来の目的はまったく成立しませんでした。
我々、従業員は会社(経営者)の言う事は正しいと思いがちですが実際は無知な経営者がほとんどです。その無知な経営者が勝手な解釈、判断で従業員を監督、指導している社会。それが今の日本の現状です。
無知な経営者から自分を守る為に労働組合がいかに重要であるかを実感できた団体交渉でした。
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