新世紀ユニオン発行のニュース

団体交渉について!

 最近会社側が団体交渉に社労士や弁護士を立てて、交渉を空転させることが多くなった。始めから話し合いで解決しようとも思っていない経営側が増えた。

 残業代の未払いや、違法賃上げという問題があるのに、就業規則を開示しない企業も増えた。また団体交渉で何も答えず決裂しているのに、後から詐欺師のように「回答書」を送りつける企業もある。

 労組が行う団体交渉には当然「戦略目的」がある。裁判を有利に展開するため争点を導くための「布石」としての交渉もあれば、違法処分を阻止する目的で団体交渉をする場合もある。また経営側の追い出し策を阻止するために行う団体交渉もある。この交渉がうまくいこうが決裂しようが、団体交渉は局面の転換点になる場合が多いのである。

 具体的に書くと、労災を告発したためにパワハラを受け、報復でうつ病を発症した事案で、会社側の決定的な証拠の書面を入手していたので、裁判をその証拠が生きるように相手企業を誘導する必要があった事案では、裁判前の団体交渉で「監督署は事務の仕事の人を現場に配置転換したことを報復のパワハラと見ている」事を交渉で発言したため、裁判で会社側が配置転換は業務上の必要性があったとの虚偽の主張をした。

 その結果、こちら側の決定的証拠が生きて結果裁判で950万円で勝利的和解することができた。つまり団体交渉を通じて、相手企業をこちらが有利になるように誘導する機会に利用することもある、ということである。

 また違法な手段で職場から排除しようとしている会社に対し、団体交渉で相手の嫌がることをやることを匂わせることで、相手の狙いを挫く場合もある。

 経営側の違法行為を暴露することを匂わせることが、企業側の攻撃を思いとどめる場合もある。ある大学の隠蔽体質からくる、差別と排斥の事案では、その大学が和解条項を隠蔽したことが問題の根源であることをいかに浮き彫りにすることができるか?が鍵であった。

 ある企業との団体交渉では、悪質な退職強要のパワハラをブログで暴露し、団体交渉で今なら話し合いで解決すればブログを削除できるが、裁判になった場合はユニオンは訴訟の当事者でないのでブログを削除できないことを、知らせたことで、この企業との団体交渉では解決金の相場を相手に伝えるのが主要な目的となった。

 またある団体交渉では攻撃対象となっている組合員を励まし、会社側の企みを団体交渉で暴露・批判することで、組合員が働き続けることができるように元気づけることを目的となった。

 この場合、相手企業の持つ弱点、違法行為の内容等を把握しておくことが相手の攻撃を阻止する力になる場合が多い。

 新世紀ユニオンの団体交渉はいずれも一度だけで終わっている。あとは会社側との書面交渉(ファックス)で和解まで詰めるか、もしくは裁判等に移行する。

 団体交渉をだらだら続けるのは時間の無駄と言うものである。一回の話し合いで和解するには、和解した方が利益が多いことを相手に理解させるほかない。それができなければ裁判で決着を付けるほかないのである。

 このように団体交渉と言っても様々な狙いがあり、その狙いを実現するために、あるときはバカな組合だと思わせたり、あるときはブログの削除を取引道具にしたりするのである。

 つまり個人加入労組の個別紛争では、団体交渉においても創意工夫しなければならないと言うことなのである。労組で団体交渉を行っている方々は是非参考にして欲しい。
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