新世紀ユニオン発行のニュース

私のパワハラ体験記

 私は、入社して7年と6ヶ月になります。2016年1月仕事初めの初日です。社長から突然「3月で辞めろ!」と言われました。さあ今年も頑張ろうと出社してただけに突然のことに全く理解が出来ませんでした。自分自身に何が理由か全く身に覚えがなく「どうしてですか?」と尋ねると社長は「お前は営業部長としてなってない!」との返答。

 どうやら新年の挨拶に来た取引業者の席に同席しなかった事が気に入らなかったようです。
この社長は「アホ」「ボケ」「嫌なら辞めろ」の三拍子がいつもの口癖でしたのでその日はいつものように丁重に謝罪し機嫌を取って上手くすり抜けましたが、「3月で辞めろ」という言葉が引っ掛かりました。何故なら初めて期日を言われたからです。

 基本的にデリカシーとモラルなど持ち合わせていなかった社長なので、一応念のためにその日から録音と言われた事をメモを取るようにしました。私の会社は不動産業の建て売り業者です。この時点で残りの分譲地の販売のメドも立っていた頃でしたが、次の新規の分譲地のメドは全く立ってませんでした。社長はその事にいら立たのは解っていましたので私は営業として新規の分譲地の開拓に営業を徹底しておりました。

 そんな頃、新たな土地の情報を社長が見つけて来ました。しかしその情報は5年前にも一度あった話で私はその土地の地主さんの性格上今回もすんなりと進むとは思っていませんでしたので、社長には「気を付けて取り組みましょう」と意見を言ったところ、またまたその私の発言が気に入らなかったらしく「俺をお前は信用していないのか!」と激怒されました。

 結果、その土地の取引は私の予想通りに見事になくなりました。時期は3月です。怒りをどこにぶつけていいのか解らない社長はその矛先を私に向けるようになりました。またまた始まったのです「お前は営業部長として全く会社に貢献していない」と!

 実はこの土地の話が破談になるまで私は他の土地の情報を2つ見つけて来ておりましたが社長より今回の土地取引は間違いないので断って来いと言われてました。確かに私の名刺の肩書は営業部長にはなっておりましたが社員は私ひとりだけでこの肩書も入社2ヶ月後から付けるようにと社長から指示されたものです。よって私には何の裁量権は有りませんでした。

 それから社長からのパワハラはエスカレートして行きました。
「お前に幾ら給料を払っていると思ってるんだ!」「お前の家族が生活出来ているのは誰のおかげだと思っているんだ!感謝してるのか!」「低学歴のお前は成績を残す以外生きる道はないわな」などなど、毎朝のミーティングの1時間半毎日こんな感じでした。

 その頃から「これは本気で私を辞めさす方向で考えているな」と感じ始め私に自主退職をさせようと仕向けているなと思いました。

 8月、「とにかく9月いっぱいで辞めろ!」とまた具体的な日付が入ったことを言われましたのでこれは私のひとりの力ではどうしようもないと判断し、新世紀ユニオンの角野委員長に電話を入れ相談に乗って頂き組合員となりました。この行為が狂いかけてた後の私の人生を助けて頂くことになります。8月17日付けで今後の労働条件に関する一切の窓口は新世紀ユニオンになる旨の内容証明を送って頂きました。

 8月18日、会社に内容証明が届き私は社長室に呼ばれました「今後会社の業務に一切関わることを禁止する!朝から晩まで電話番でもしとけ!」と言われ営業車の鍵を取り上げられました。
その次の日からは・・

 「お前の名刺の肩書に新世紀ユニオン組合員と入れてやろうか」「お前のバックには新世紀ユニオンがついているからお前とは本音で仕事の話が出来るか」などなど嫌がらせの連発でした。角野委員長の抗議のおかげで解雇は撤回されましたが・・今まで座ってた自分の席はなくなり別室に隔離されました。

 「お前が同じ部屋にいてると俺との会話が全部角野委員長につつぬけやからなぁ」と言われ「今後のお前の対処に弁護士とも色々と打合せがあるからなぁ」とも言われました。

 仕事も全て取り上げられました。原付バイクを貸与され朝から夕方まで一日中チラシの配布を2000枚命じられました。解雇撤回は次への序章に過ぎませんでした。給料も4万円カットされました。

 角野委員長よりの抗議もほぼ無視に近い状況です。そこで委員長と相談の上残業代の請求をすることにしました。(入社当時よりこんな感じの社長だったのでいざというときの為にタイムカードのコピーは全て取っておりました)この行為にまたまた社長が大激怒! 更に嫌がらせはエスカレートしました。

 そこで労働基準監督署に相談に行き即、労働基準監督署から立ち入り調査が入りましたそして「残業代の支払い命令」と「業務改善の行政指導」がなされましたが、社長は無視!それどころか弁護士を介して反撃に出て来ました!

 12月12日の朝、いきなり弁護士が二人会社に乗り込んで来ました。そして私に「自主退職」をほぼ強制的に促されましたが、拒否したところ私が「業務中にネットサーフィンをしている」ということを理由に即日「懲戒解雇」されました。同時に弁護士から「あなたを刑事告訴する準備がある」とも脅されました。この弁護士は後に有名人となる国有地払い下げ問題の学園の顧問弁護士です。
懲戒解雇理由は①職務規定違反、②刑事罰に準ずる行為をした為、ということでした。

 即日、角野委員長の元に出向き今後の対応策を具体的にご指示頂き裁判へと進める決意をしました。4月13日に裁判の第1回期日がありました。法廷内で久しぶりに社長に会いましたが法廷内にも関わらず「お前のウソは必ず暴かれるからな」と言って来ました。相変わらず変わらない人だなぁという印象でしたが特に腹は立ちませんでした。

 闘いが長期化することを覚悟し、裁判でとことん闘ってやる!と思っておりましたが、なんと向こうから和解案が提出され、現在終息へと向かっています。今回の約1年半に及ぶパワハラを通じて学んだことは、
①感情的にならず決して自主退職をしない
②パワハラの証拠を録音やメモでしっかりと残す
③決してひとりで悩まず怯えず問題の結論に至る前に新世紀ユニオンに事前に加入しておく
④闘いに備えて準備書面や労働基準監督署などの公の機関を活用し時系列で整理しておく

 これも私ひとりでは何も出来なかったことばかりだと認識しております。弱い立場の人間が権力を持った者と闘うために、今後もしっかりと労働問題と向き合って行く所存です。
 
スポンサーサイト
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析