労働相談を受けていると、ブラック企業の見分け方に付いて質問を受ける機会が多くなりました。しかしブラック企業と言っても多様で、その企業の特徴があり、一口で説明できるものではありません。強いて説明すると違法な事を平気で行う、具体的には以下のような特徴があります。
〇雇用契約なのに、偽装請負の契約書をわたす。
〇派遣なのに請負と説明するなど雇用形態をごまかす。
〇求人票と契約書の内容が違うのは要注意、契約書を書きなおさせること。
〇期限のない雇用契約なのに、いつの間にか期間契約だという。
〇面接時に数字の記入のない契約書数枚に署名させる。
〇1年の期間契約なのに試用期間が6カ月で1年まで延長できるという。
〇試用期間を理由もなく延長する。
〇入職時に契約書を渡さない。就業規則を見せない。労働条件の説明をしない。
〇入職時に印鑑を預かる、と言っていつでも契約書を偽造できるようにする。
〇残業代を払わない。タイムカードを打たせてから働かせる。
〇タイムカードなしで、申告制にし残業代を支払わない。
〇タイムカードを改ざんし残業代をごまかす。
〇些細なことで始末書や顛末書を何度も書かせる。
〇弁明の機会も与えず一方的に賃金を下げたり処分する。
〇ミスをしたら、大げさに騒ぎ、怒鳴りつける。
〇有休休暇を取らせない。当日病欠すると罰金を払えという。
〇職場でデマを流す。嫌がらせを行う。
〇仕事を取り上げたり、配置転換を理由もなく行う。
〇成果がない、との理由で賃下げを一方的に行う。
これらは新世紀ユニオンの組合員が実際に職場で経験したことです。つまり入職時にブラックかそうでないかは上記の項目に当てはまることがあるかどうかで分かります。一番重要なのは面接時にキチンと質問し、おかしいと思うことは問いただすことです
もし上記の特徴が一つでも当てはまるなら、その人は日頃から証拠を残すようにして下さい。ブラックが増えているので、今では面接時から録音するのが常識です。またおかしい事はわかるまで質問し証拠を残すようにして下さい。
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