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ブラック企業に付け入るすきを与えない!

 最近のブラック企業は入社時から悪らつな罠を仕掛けてきます。株式会社ソフトハート研究所という会社は数字の書かれていない契約書にサインさせ、やめさせるときに都合のよい契約書に偽造して解雇(雇止め)してきます。調べると最近こうした会社が増えています。入社時にキチンと契約書を確認して訂正が必要な場合はキチンと訂正をもとめるべきです。

 ハローワークの求人票ではボーナス年2回となっているのに、面接では「ボーナスはない」と言う会社や、1年の期間契約だがこれは形式で更新される、と言いながら使用期間が6カ月で、これを延長できると書いてある契約書もあります。1年の期間契約で1年の試用期間等有り得ないのです。このような会社は「試用期間が終了した」と主張して違法解雇して来るので事前に就職を断った方が無難です。

 面接時に、あるいは入社時に就業規則を開示しない会社が増えています。このような会社は違法な事をやっている会社なので注意が必要です。ブラック経営者は就業規則や諸規則を開示せずに、就業規則違反で解雇してきます。ブラック経営者は就業規則を見せることが悪いことと認識しています。

 やむなく転職せざるを得ない事になった労働者は、再就職の面接時にもめるのが嫌なので最初に就業規則を開示して下さい。残業代は支払われますか?有休は取得できますか?試用期間は何カ月ですか。契約は有期雇用ではなく期限の定めのない雇用にして下さい。など必要な質問・要求をしてキチンと録音しておくようにして下さい。

 営業マンが高速道路のカードを得意先からの帰宅時に使用したとして解雇理由にして来る場合があります。そのくせ高速道路のカードの使用規則は開示しません。レジの違算を口実に退職強要しながら、レジ取扱規則を開示しない会社もあります。諸規程を開示せず、解雇の口実にする手口は多くの会社が使っています。入社時に必要な会社の諸規定もコピーをくれるようキチンと要求しておくべきです。

 最近は会社支給の携帯や社用車に秘密の内にGPSを付けて、サボりを監視している会社が少なくありません。営業の時間調整や、営業計画を作るために喫茶店に入るときはキチンと手帳にメモを残すようにして下さい。営業マンが仕事中にパチンコ店に入ると最近はGPSで把握されますのでやめて下さい。

 仕事の空き時間に会社のパソコンでネットのニュースを見たり、私的メールを送ったことで解雇される例が増えています。あらかじめこのような行為が許されるのか? 禁止されているのか確認しておくことが重要です。会社のパソコンはメインコンピューターで全て監視されていることを認識して、会社に付け入るすきを与えないようにしてください。

 面接で断られるのが怖くて質問すべきこともしないで、白紙の契約書にサインだけすると後で後悔することになります。ブラック企業の背後にはブラック弁護士がいることを決して忘れず、要求すべきことはキチンとしておくことが重要です。

 転職時のきちんとした対応がブラック企業に付け入るすきを与えないことになります。労働者は労働力を売り、経営者は買うという、対等の法律関係にあることを普段から認識しておくことがブラック企業の罠に引っ掛からずに、雇用を守る上で重要な事です。
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