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新世紀ユニオン発行のニュース

世界の既存の秩序が崩れ始め多極化の時代に!

 欧州に大量のイスラム難民が流れ込んで、大きな変化が生まれた。まずイギリスがEU離脱を決め、ドイツ連邦の下院にいきなり92もの議席を持つ極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)が生まれた。この極右とイスラム難民が「反ユダヤ主義」でつながっていると言われる。また東欧各国のファシズム的政権、ロシアのクリミア併合に特徴的な地政学的軍事力行使。これらは欧州の政治的流動化を促している。EUの軍事面でのアメリカ離れも重要な動きである。

 さらには覇権国アメリカのトランプ極右政権の「アメリカ第一主義」が、資本主義の同盟関係を解体へと促している。またアジアでは中国覇権主義が世界覇権の「中国の夢」実現に向かって急速に軍拡を推し進め、世界戦略を展開し始めた。中国拡張主義はアジアの覇権を手に入れつつある。アジアにおけるアメリカの覇権はいまや危機にある。北朝鮮の核・ミサイル保有は核拡散の時代を招きつつある。

 中東ではロシアが警察官役を手に入れ、シリア内戦を契機にしたクルド族の台頭とトルコの侵攻。イランとイスラエルの対立の激化。など中東もこれまでの秩序が崩壊し始めた。アメリカの貿易の不均衡の是正を2国間交渉で目指すトランプの外交が、北米自由貿易圏の解体をも促しつつある。世界の既存の秩序がいま変化の時を迎えている。

 日本をめぐる軍事環境は中ロの同盟化、北朝鮮の核・ミサイル開発で非常に厳しい状況になった。アメリカが日本に市場開放を求める中で、日本は軍事的に単独で2正面戦略を迫られる不利な状況にある。全世界的に古い秩序が変わり始めた中で、日本はどのように国防戦略を再構築するのか、この選択を間違えれば日本は再び「亡国への道」をたどることになるであろう。

 戦後72年経って、日本の対米自立の時が来たことを見て取らねばならない。トランプのアメリカは世界から孤立しつつあり、いつまでもアメリカ追随一辺倒ではいけない事は明らかだ。日本は対ロシア関係を改善し、中・露関係にくさびを打ち込み、2正面を回避する戦略が必要である。国会で討議すべきは憲法改正ではなく、アメリカとの支配・従属関係から転換し対米自立の時が来ている事をこそ討議すべきだ。

 世界の古い秩序が崩れる時に差し掛かっている。アメリカの1極支配はもはや過去の事であり、同盟国の協力なしに覇権を維持できなくなっている。世界中がいまや多極化し、流動化し、したがって合従連衡の時代なのである。日本は自立した独自の外交を行うべき時である。
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