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映画「沈まぬ太陽」を見て

 この映画は政財官のゆ着の構造と、その腐敗が生み出した国民航空(モデルは日本航空)の大事故を背景に、国民航空の組合委員長を務めた主人公恩地が、その後不条理な配転に出され、カラチ、テレラン、ナイロビへの8年の左遷人事と、他方副委員長だった行天は出世街道を歩む。
 映画はアフリカ編として恩地の左遷の思い出が回想シーンとして挿入される。そして御巣鷹山編、会長室編へと展開する。
 会長室編では政・財・官のゆ着と腐敗の構造が描かれている。
 労働運動に足を踏み入れた経験を持つ者なら誰もが目にすることは、経営側の切り崩しとしての差別人事であり、その結果としての労組の家畜化であり、それが交通事業のような場合、大事故につながるのである。そのことは日航機事故やJR西日本の事故のように利益優先の経営の必然的結果といえるのである。
 主人公の恩地が家族の理解の下で左遷されようとも、自分が正しいと思う姿勢を貫く姿は、彼の昔の同士だった行天の出世と対照的に描かれていて心をうつ。
 この映画に日本航空が反発して抗議し、そのために発表が遅れた事実がある。もちろんこの原作の「沈まぬ太陽」はフィクション小説である。しかしそれは日本航空をモデルにしていることも事実なのである。
 「沈まぬ太陽」の上映時期にくしくも日本航空の再建問題が浮上している。その結果この映画の社会的価値が上がったことは皮肉なことというべきである。
 主人公の恩地役の渡辺謙、行天役の三浦友和、新社長の国見役の石坂浩二などそうそうたるキャスト、しかも製作費用20億円といわれている。
 これまで映画化が何回も計画されていながら達成されなかったのは小説のスケールが大きいため、映像化が困難と言われていたためである。監督の若松節郎はこれを見事大作に仕上げている。
 この映画を見て感じるのは、ストを打つほどに強い労組にあっても、企業内労組は必ず家畜化し、結果安全が犠牲にされ大事故につながるという事である。
 映画を見て、主人公の恩地のように、自分の生き方を貫くことの大切さと、企業内労組では安全を担保することが難しい事を痛感したのである。
 日本の明日を作るのは、企業の枠を超えた、個人加入の新しい労組(ユニオン)であることを確信したのである。
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