平成21年3月20日(金)、阪神なんば線開業にともなって、近鉄・阪神の相互直通運転が開始されました。近鉄奈良から阪神三宮まで快速急行で約80分で到着します。ただし、近鉄線から三宮までの乗り換えなしの直通運転は昼の時間帯の快速急行に限るが、特急と急行を除く奈良方面からの電車のほとんどの列車は難波を越えて尼崎まで直通運転します。
従来奈良方面のサラリーマンの通勤圏は奈良県内や京都もあるが主に大阪方面です。大阪を越えて兵庫県となると、地下鉄やJR環状線を経由して梅田を通る必要がありました。ところが、その梅田を経由する必要がなくなったので、乗り換えの負担や所要時間の短縮はおろか、精神的距離がぐっと短くなりました。
私は、近鉄奈良線沿線の住民ならば尼崎まではほとんどの列車が乗り換えなしで到着することから、尼崎が通勤圏の範囲内だと思っています。尼崎では階段を上り下りせずに乗り換えできるので、三宮を含む神戸市内への通勤も不可能ではないと思います。
確かに、近鉄・阪神の相互直通運転によって、観光需要が高まり経済が活性化するかもしれません。これは、近鉄も阪神も大きく宣伝しています。特に、阪神が奈良を宣伝することは考えられなかったことです。また、近鉄で阪神甲子園球場へ乗り換えなしで行けることも宣伝しており、奈良方面の阪神タイガースファンや高校野球ファンにとっても朗報です。
しかし、交通が発達し、通勤圏が拡大したことで会社の事業所の統廃合が進むかもしれません。沿線住民ばかりでないことを考えると、近鉄奈良線および阪神なんば線の駅に来るまでに、バスを含めて乗り換えしていることからして配転命令が出たばかりに会社に通えなくなったという理由で退職せざるを得ない人も出てきます。
交通が便利になったことを理由とした事業所の統廃合は断固として反対します。
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