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新世紀ユニオン発行のニュース

2年連続ベアゼロは家畜の証明!?

 3月17日、自動車や電機、鋼鉄など主要業種に春闘の一斉回答が出された。ベアは二年連続で要求しなかったのでゼロ、定昇の凍結か、維持かが焦点となった。年間一時金も総じて妥結水準は低く、したがってこの間の賃下げ傾向を止める春闘とはならなかった。
 定昇を守るということは、賃金の現状維持であるので、これが成果であるわけがなく、企業内労組はその存在意義が問われることとなった。
 日本の大企業は200兆円を超える内部留保を留め込んでいる。日本の富が1ヶ所に滞留することは、すなわち資本が国民経済の発展のために使われないのであり、しかも個人消費が縮小しているのは労働者の収入が現在1年間に数十万円単位で減少している結果である。
 しかも収入が少なく職が安定しない非正規労働者は将来が不安で結婚もできず、結婚していても子供をつくれない現状にある。
 労働者の生活が成り立たない状況になってきているのに既成の労働組合が企業に飼い馴らされ家畜化し、生活の向上・安定を組合員に保証できなくなっている現状がある。
 既成の労働組合が労働者の信頼を失い、団結の意義も、闘争の重要性も主張できなくなり、企業はもうけても労働者の生活は良くならない中で、まるで役立たない家畜労組が存在しえるのは、組合費を会社が代って天引きしているからにほかならない。
 組合費の徴収を会社に頼る労組が会社と闘えるわけが無い!
 賃上げ2年連続ゼロは家畜労組の証明であり、日本の既成労組が労働組合としての存在意義を喪失していることを示している。
 日本の企業は、工場を賃金の安い国へ、税金の安い国へと移転したことで、企業はもうけても労働者は食っていくことができにくい社会となっている。いわゆる産業の空洞化は、300万人を超える失業者を生み、新卒者ですら職につけない事になっている。これは労働者の命の再生産が難しくなったこと、すなわち資本主義が労働者を食わせることができなくなったことを示している。
 家畜化した労働組合は、自らを縛るクサリを断ち切ることが今求められている。闘う野性を回復すること、それができなければ亡ぶしかないであろう。
 小泉構造改革で労働力の流動化の名で非正規労働者の巨大な層が生まれた。これによって安上がりで使い捨ての労働力として正社員を非正規に置き替える動きが激化することとなった。日本の労働者はこうしてリストラの危機に直面することとなった。
 このリストラの中で生れた新しい労働組合「ユニオン」は日本の労働運動史に新たに生れた闘う労働組合である。
 新しい労働組合の発展と、家畜労組のクサリを断つ(野性を回復する)この2つが達成されないかぎり、労働条件の悪化は続くと見なければならない。
 新世紀ユニオンは労働者の闘いの砦であり、一時しのぎの便利屋ではありません。労働組合が本物でなければ、労働者は無力かつ無権利であり、団結して闘わなければ雇用を守り、労働条件は向上しないのです。したがってたとえ退職しても労働組合の組合員として新しい職場で闘うことが求められています。
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