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新世紀ユニオン発行のニュース

急がれる保育所の環境改善

 保育・幼児教育の無償化が決定された。勿論意義ある政策ではあるが、果たして数ある保育所問題の一つとして最優先されるべきものだったのか、疑問を抱く。

 保育所問題で何より急がれるべき事は、先ず保護者が安心して預けられる保育所を作る、という事にあるのではないだろうか。そもそも安心して預けられる器がなければ保育所に預ける事も出来ず、結果、保育料を支払う事もない。

 この国の政策はいつも現場の真の声を反映している、と言いがたいものである。保育所問題の中で最優先するべきは、『保育所の環境を改善する』事なのである。

 『認定子ども園』建設も、実際、保護者や保育所を混乱させている事の一つに挙げられる。幾つかの現存保育所を統廃合し、大規模化した『認定子ども園』の開設が全国規模で進め方られている。

 それにより、送迎先が遠方になり通勤時間に間に合わなくなる保護者、職を追われる保育士、従来の小規模ならではの保護者と保育所の密なる関係性の崩壊、が問題になっている。新しい物が全て良いのではない。

 古き良き物を残しつつ、何より利用者の保護者、現場を担う保育所の意見を聞き、発進するべきであるのに、この国のそれはいつもパフォーマンスに過ぎず、現場不在で事が強行されて行くのである。

 昨今、保育士の大量退職が後を絶たない。命を預かる責任の重さ、業務の過重性に比べ、その対価となる賃金が低すぎるのである。身も心も磨り減らし、それでも常に笑顔で保育する。

 このような状況下で、保育の無償化がなされたなら、現場に更なる皺寄せが行くのは避けられない事実であり、保育士の集団退職はますます加速するであろう。

 保育所問題で最優先されるべき事は、先ず、保育所の環境を改善する事なのである。

 老朽化した保育所を取り壊し、統廃合して『認定子ども園』にするのではなく、従来の場所で安全に保育が出来る環境に作り変える事、子どもに対する保育士の配置人数をもっと増やす事、保育士の待遇改善を図ること、なのである。

 保育所問題のネット上の書き込み等を見ても、無償化よりも、むしろ保育士の待遇改善を行い、安心して預けられる環境を願う声が殆どである。

 かけがえのない我が子を委ねる場所への思いは、確かに無償化は有難い事ではあるが、環境を置き去りにした物であっては本末転倒だと誰もが感じているのである。

 『保育所問題』。子どもにとって何が最善の環境なのかもっと議論が重ねられ、現場の声が反映され、そこに血税が注がれる意義ある物になる事を強く願う。

 『輝く子ども』の命を、安全により輝かせられる環境とはどういう物なのか、みんなで議論を重ねる事が保育所問題を解決する全ての出発点ではないだろうか。
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