労働相談で3年前の賃下げを相談してきたり、中には数年前のパワハラを相談して来たり、退職を強要され、退職して数年して悔しくて相談して来る労働者もいいます。
早くからユニオンに加入しておけば雇用が守れたはずなのに、攻撃された時は我慢して、後から手遅れになってから相談して来る労働者が少なくないのです。
日本の社会では法的に交渉権を有するのは労働組合と弁護士です。労働者の収入では弁護士に委任するのは経済的に無理です。
雇用を守るノウハウや、賃下げへの対応は一人ではどうしようもないのです。日本の法律は、労組に団結して初めて様々な労働組合法上の権利が行使できるようになっています。
特にリストラ時代に入り、リストラ対策は複雑・かつ専門化しました。専門のユニオンに依拠しないと雇用を守るのは難しい時代なのです。
ところが、日本の労働者は入社時からユニオンに加入する重要性が理解できていません。会社に攻撃されてからユニオンに入るのは実は遅いのです。加入時の雇用契約書ですら貰っていない労働者が多いのは、労働者が法律に無知である結果です。
新世紀ユニオンには退職強要を受けてからユニオンに加入し、雇用を守った人がたくさんいます。解雇される前に一人の解雇を阻止することはそう難しくはないのです。ゆえに他のユニオンと違い、新世紀ユニオンは雇用を守ることを第一の任務として掲げています。
なぜ雇用を守れるのか? 企業は解雇裁判になると弁護士費用がバカにならない金額が必要となります。ですから賢い会社は労働争議を回避しようとする意思が働きます。それを戦術に利用して雇用を守ることができるのです。
新世紀ユニオンに加入すると新入組合員に加入資料を手渡します。以前は「リストラ対処法」のパンフレットを加入時に渡していました。
今は「リストラ対処法」はホームページ上に公開しています。現在ユニオンに加入すると「新入組合員読本」と「労働組合のABC」の2冊のパンフレットと組合規約などの資料を渡します。これを必ず読んでください。
組合に加入し、労組に団結するということは、労働者自身も学習しなければなりません。雇用を守るには指導に従いきちんと対応できなければなりません。
その為には労働者としての労働組合法や労働契約法、労働基準法等を少しづつ学んでいかねばなりません。
今の日本は正規雇用を非正規に置き換えることで、労働条件が次々悪化しています。早めにユニオンに加入して雇用を守れるという安心感を手に入れることが大切なことです。
ところが多くの人が解雇されてからユニオンに加入してきます。これでは雇用を守るには遅いのです。一番いいのは入職時にユニオンに加入して必要な指導を受け、必要な知識を学んでいくようにすることです。
早めに対策を立てれば雇用を守れる確率は高くなるのです。組合員のみなさんは周囲の労働者に新世紀ユニオンへの加入を働きかけて下さい。
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