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新世紀ユニオン発行のニュース

労使双方の権利と義務

 新世紀ユニオンに加入し、様々な事を学びました。顕著なのが、労働者と使用者は「対等な」契約関係にある事、法律の上では常識であっても一般世間特に労働者の間では、そのような解釈は知られていないであろうという事です。

 私たち労働者は「誠実労働義務」「職務専念義務」「服務規律」など、真面目に働く事が求められます。対価として、使用者との契約において、賃金を受け取ります。

 しかし一方で、使用者には「職場環境整備義務」「安全配慮義務」として、労働者が安心し安全に働ける環境また体制を整える、また就業規則を決め、労働者に周知させる義務もあります。これらは法律に基づく常識であっても私は新世紀ユニオンに加入し、初めて知った事です。

 深夜休日を問わず電話やメールで指示をする、応えなければ叱責される、家にまで押しかける、他の職員の前で人格否定の発言をし、土下座させる見せしめなど、これらは使用者がしてはならない行為ですが、多くの職場で当たり前のように行われます。

 中には全く関係のない従業員の家族を呼び出そうとし、断ると解雇されるような事を述べ応じる事を強制する、そして本人をさんざん非難し、「経営者個人への忠誠、精神的従属」を誓わなければ解雇されるかのように思い込ませる使用者もいます。

 これらに抗議すれば、「服務規律」に違反したとして人事評価を下げられ、根に持たれいつまでも冷遇される、はたまた懲戒処分また解雇される事も、あります。

 最近「委員長の日記」で、ブラック経営者に普遍的な思想、そして具体例がいくつかの事案から示されました。

 「日本的労使慣行」というのか、労使ともに「雇ってもらっている」「雇ってやっている」の考え、つまり労働者はへり下り何でも従順に従うのが当然と考える事が、特にブラックと評価される職場では、もしかすると常識だと捉えられているのかもしれません。

 私はある事案で、委員長から慰謝料請求も考えるべきだと指導を受けました。まだ時効にはなっていないので、作戦を立て委員長と的確に相談また打合せすべく調べました。以下の判例が、ありました。

 「使用者は(略)企業秩序を維持するために必要な事項を就業規則で定め,これに基づいて労働者に指示・命令をできる。しかしながら,労働者は,使用者の一般的な支配に服するものではなく,飽くまで,労働契約の目的上必要かつ合理的な限りで上記企業秩序に服するべきものと解される。」

 つまり労働者は、就業規則に定められた以上の忠誠また従属など守る必要はない、使用者も強制出来ないというものです。裁判所に、こんな事まで判断させ判決に書かせるのか、情けない気持ちになりました。

 労働者も使用者も、なぜ規律を含め就業規則を守らなければならないのか、それは「労働契約の目的」つまり仕事を円滑に進め、収益を得る事に他なりません。

 権力で威圧し、見せしめなどして悦に入るなど、本末転倒にしかなりません。簡単な、しかも常識的な事さえも知られず異常また違法がまかり通っては、生産性また競争力の向上など叶いません。

 私たち労働者も、最低限の法律を学び身を守る事の重要性をあらためて痛感しました。
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