FC2ブログ

新世紀ユニオン発行のニュース

証拠の残し方(その3)

~ガラケー・スマホを活用し、工夫しよう!~
<Twitterのツイート数が、うつ病発症の重要証拠に認定された例>

 新世紀ユニオンでは「勝つための証拠」を残すための方策が確立され、さらに甘んじる事なくレベルアップを目指し角野委員長ご自身による検証、また交流会での討議が続けられている。

 大阪では労災認定のハードルが高く、まるで労災申請を却下する事が監督署の機能であるかのように、うつ病の業務起因性は認められないと聞く。何らか対抗あるいは打開策の一助 ンm@として、新世紀ユニオンニュースと一緒に組合員に配布される「判例タイムス2018年4月5日号:加野青果事件」で、記事には書かれていない、控訴審で採り入れられ判決で認められた「業務起因性」の立証手段を紹介する。

 事件概要は、1)先輩従業員である加害者Aと加害者Bが被害者女性に対して、「てめえ」「あんた、同じミスばかりして」「何度言ったらわかるの」などの一方的に威圧感や恐怖感を与える、厳しい口調の叱責行為(=パワハラ)を長期間にわたって継続的かつ頻回に繰り返し、2)会社はそれを知りながら放置したうえ、十分な引継をすることなく配置転換を実施して過重な業務を担当させ、3)結果、女性は強い心理的負荷を受けてうつ状態に陥り自殺した、ご遺族が加害者と会社に対して、損害賠償を求めて提訴したものである。

 この裁判は一審・地裁ではパワーハラスメントの不法行為性は認め加害者と使用者それぞれに損害賠償支払い義務を認めたものの、自死との因果関係、予見可能性をいずれも否定しました。つまり、自殺する程のパワハラではなかったという判断です。

 控訴審では、うつ病を罹患すれば軽度であっても希死念慮(死にたいと願う感情)が生じることなど、精神科医師の意見書を取り、被害者女性の生前のツイート数を月ごとにグラフ化し、死亡の直前にはツイート数が減少していたということを明らかにしました。

 女性の生真面目で責任感が強い性質を立証するために、高校時代の恩師にお願いし学級通信のコピーからその人となりを抽出し、高校時代の友人にも陳述書を作成してもらいました。これらが功を奏しました。

 高裁は、被害者に対するパワハラを制止・改善しなかったことや、業務内容や業務分配の見直しを検討しなかったことによる心理的負荷について、使用者責任にとどまらず、固有の不法行為責任を認めました。

 加害者2名の叱責行為を認識しながら、会社がこれを制止ないし改善するように指導・注意をしていないこと、女性が業務遂行上の支援を必要とする状況にあったのに会社が必要な対応をとるべき注意義務を怠ったことを違法と認めたというものです。

 職場は流通業であったが、当労組の組合員が「白衣の天使」の集まる、また職員のメンタルヘルス管理など厳しい規定は徹底的に実践されているはずの精神病院でも、悪辣ないじめ、ユニオンに加入すれば激化しつるし上げられるが救済されない。

 私は熾烈で執拗なパワハラを受け続けた結果、すっかり免疫が備わってしまった、いわゆる「天然系キャラ」だが、この事件また新世紀ユニオンの仲間たちの状況を想像するに、怖くなってしまう。

 新世紀ユニオンが創立されて今回で20回の定期大会を迎えるが、ほぼ私の労働者としてのキャリアに近い年数である。

 労組どころかユニオンを知るのが遅く、新世紀ユニオンに巡り合うのもさらに遅かった私は、そこまでに仕事またハラスメントに耐える事で積み上げて来た失敗の数は、組合員の中でも群を抜いて多いのではないか、奇異ながら自負はある。

 私はかつて、過労死した自分の葬儀、そこで自分の遺影の前でそれが親だという事も知らず、無邪気に遊ぶ子供の姿が夢に出て、何度も目覚めてしまう程のパワハラに苛まれていた時期があった。

 苦しみ続け、失敗を繰り返す中で、叩きのめされ踏みにじられ(昔のコメディ番組の如く)「ダメだ、こりゃ・・・」で終わりではなく「次、行ってみよう!」と謙虚また柔軟に新たな考えや戦術で、しのぎ対抗してきた。

 裁判また労災申請で、ここで紹介した控訴審での戦術を全て、実行する事は容易ではないかもしれません。ただ一人でも出来る、ツイートを時系列に記録を残してゆく手法は、私たちも今から導入する価値はあると、思った。。
スポンサーサイト



!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析