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新世紀ユニオン発行のニュース

私がこれまで大学で経験したこと

 私はこれまで、数年の任期付き助教も含めると、3つの大学に教育職員(教員)として勤めてきました。たまたま3大学とも私立です。

 最初の大学はいわゆるオーナー大学で、そもそも組合さえないところ。契約など本当にいい加減なもので、「助教はとにかく使わなければ損」とばかりに、本来の職務とはかけ離れた事務仕事もさせられました。

 が、少なくとも当時の多くの私大では、助教の扱いはそんなものだったかもしれません。研究仲間・先輩に愚痴をこぼせば、「職にありつけただけラッキーなんだから、修行だと思ってがんばれ!」と“励まされた”ものです。

 それでも、事務系の役職者たち(で、一部は理事でもあったのでしょう)が公然と「先生」と呼ばれてやたら威張っていたり、逆に元は付属校で教員だったという年配の方たちがリストラで大学事務の仕事に回されてきたり(つまり、自ら辞めるよう仕向けるための無茶な配置換えです)、

 やはり殺伐とした空気が大学全体に漂っていたので、端から「腰かけ」のつもりで勤める私でも日に日に鬱屈としていきました。当然、教員同士もギスギスしがちで、権威主義的パーソナリティの教授による計略に私自身がはめられたこともありました。

 教授のワナにかかって危うく約束より早くクビを切られそうになったおかげで(それでも他の多くの教授がかばってくださって結局、事なきを得たのですが)、公募情報をつねにチェックして応募しまくった結果、次の大学がほどなく決まり、自分から出ていくことができました。

 今度は期限なしの安定した職位です。しかも、給与面でも労働環境(持ちコマ数など)面でも好待遇でした。(最初は)風通しも良かった。そしてもう1つ大きな違いは、今度の大学には教職員組合があることでした。私もすぐに勧誘を受け、迷わず加入しました。

 事務職員の加入者はほんの少数派でしたが、教員の同僚は多くが当たり前のように加入していたし、私自身も労働者としてはそれが当たり前(逆に、組合にも入らず団交等の恩恵にあずかるのは「ただ乗り」)と考えていたからです。

 平時にも、組合が組合員を代表して意思を示し交渉を行うからこそ、また「いざとなったら組合員一人ひとりを守るべく立ち上がりますよ」というメッセージを暗に発信しているからこそ、構造的に圧倒的パワー(権力)を持つ経営者サイドの暴走を「抑制」していられるのです。

 私自身もこの2つめの大学で執行部の仕事を経験してから、そのことを特に強く実感するようになりました。

 しかし、ずっと「平時」ではいられませんでした。いつの間にか、超・長期政権に入った学長の元、理事長に取り入り、次期学長の座を狙うようになった副学長が、自分の気に食わない教職員たちの“大粛清”(連続解雇)を始めたのです。

 そして何と私も(!)まったく知らぬ間にそのターゲットの1人にされてしまったらしいのです。私は訳もわからぬまま、そんなくだらないパワーゲームに引きずり込まれ、彼の息のかかった同僚たち、いわば “部下=スパイ”たちから「監視」されるようになりました。

 私をいずれ“粛清”に持ち込むための理由集めをしたかったようです。当時、私は学内で重要なある役職に就いたばかりだったのですが、その仕事でヘマをしたらすぐ報告せよ、との指令が出ていたそうです。

 間抜けな“スパイ”が私に直接、白状しました。「だからね、君がヘマしないか、実はずーっと見張ってたんだよ、みんなで。大変なんだよ、こっちは」と。この“スパイ”は一時的に私の上司に当たる役職にあった元同僚です。

 また、われわれの研究室に、マスターキーを管理する部署の職員(おそらく副学長派)がどうも夜な夜な忍び込んでいるようだという話も複数あがってくるようになり、学内はパニックに陥ってほとんど思考停止状態となりました。

 こんなときこそ組合の団結が重要なのですが、副学長派の“スパイ”と思しき組合員も含まれていたため疑心暗鬼が先行し、残念ながら「いざ」というときあまり機能しませんでした。

 結局、「監視」の一件が決定打となり、私は体調を崩して、長く勤めた2つめの大学を発作的に辞めてしまいました。

 そして現在、3つ目の大学に着任してようやく慣れてきたところへ今度はリストラ・配置換えの話が浮上し、縁あって新世紀ユニオンに加えていただくことになりました。

 私には特に前の大学での苦い経験と後悔があるので、今回は最後まで逃げ出さず、自分のやるべきことをきっちりやり遂げたいと強く思っています。しかし、もしユニオンと出会えなければ、具体的にどう戦っていけばよいかわからず、独りで途方に暮れていたに違いありません。

 「いざ」というとき、知識・経験が確かで豊かな委員長が、「客観的」な立場から的確にアドバイスしてくださる、しかも、いつも申し訳ないほど「すぐに」。それが行動を起こすときの指針になるだけでなく、精神的にもどれほど心強いか。

 それにしても、これまでの自身の経験を振り返って痛感するのは、大学での労働もなかなかシビアだということです。おそらくどんな職場であれ、「いざ」、すなわち権力による理不尽がまかり通りそうになったときに備えて、日頃の研鑽と団結=ユニオンが肝心なのだと思います。

 今後ともよろしくお願いします。
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