日本の長時間労働はパワハラと結びついている。パワハラでノルマを厳しく追及されるので、自然に長時間のサービス労働になったり、持ち帰り残業になるのだ。だからパワハラで適応障害になった労働者は、必ず長時間労働になって体を壊している。
日本の経営者は、パワハラで長時間のサービス残業を強要できるので設備投資をしない、省力化投資で生産性を挙げる必要が無いからだ。だから日本は先進国中で最低の生産性なのだ。これは日本資本主義にとっても良くないことなのだが、目先の安上がりな搾取強化が残業なので、企業は止めたくとも止められないのである。
長時間労働なので父親が子供と接することが時間的に難しくなる例が多いのが日本の実際なのだ。日本はこのままでは生産性が上がらず、国際競争力もなくなっていくことになる。労働力不足も設備投資ではなく、安上がりな外国人労働力を活用する。
これでは日本の設備投資は増えず、生産性は上がらない。何でもかんでも安上がりな方法を取ると国民経済が疲弊していくことも分からない財界なのである。
労働基準法通り、一日8時間、週5日働いて、労働者の家族が食べていけるようにすべきなのだ。労働力が足りなければ省力化投資で生産性を上げれば、日本は一層豊かになり、企業の利潤も拡大するのに、いつもいつも安上がりな解決策しかとらないから、日本経済が縮小再生産のサイクルにはまるのである。強欲の資本主義は国民経済も貧困化するのだ。
政治家が国家予算を私物化して姑息なので、とる政策も非正規化で労働者の賃金を安上がりにしたり、労働時間を変形労働時間制にしたりと欺瞞的だ。労働者はいつまでも長時間働かねばならない。非正規しか働く場所が無いので、ダブルワークの労働者も増えている。
有休休暇があっても仕事が多いので事実上有休取得ができない労働者も多い。年に2回ぐらいは家族で旅行ができるようにするには、有休の取得権が守られないといけない。せっかく雇用契約法や労働基準法があっても、学校で必要な知識を教えないので、法律が活かされず、労働者が権利を行使できない社会になっているのだ。
日本の労働者が、1日8時間働いて食えるようにするには、労働組合が労働者を組織し、教育していくしかない。労働者の団結した力、すなわちユニオンの組織を大きく・強くしないと、パワハラを
阻止できない。一日も早く、組合員が団結の必要性を労働者大衆に訴えることができるようにならないといけないと思う。
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