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新世紀ユニオン発行のニュース

組合ニュースを読んで: 腐ったミカンって、人に使うことばなのか?

 ユニオンへ入会すると、毎月「新世紀ユニオンニュース」(以下ニュースとする)とともに労働問題に関する新聞報道や雑誌記事のコピーが送付されてくる。

 2020年9月でニュースは第238号を数えている。毎月、毎月これだけのものをよく発行されてきていると思う。今号ニュースの内容は、アピールに始まり、2020年度活動総括(案)、国際・国内情勢の重要な点、組合員のためのQ&A、組合員からの投稿という構成である。

 いずれも非常に読み応えがある。また、同送される新聞報道のコピーもありがたい。今日はその記事の中から特に気になった大学の研修でのパワハラ問題について私見を述べる。(以下その新聞記事の転載である)

 追手門大学で、2016年8月に行われた職員研修が報じられている。職員研修では「腐ったミカン」などと人格を否定する言葉で執拗に退職を迫ったのは違法だとして、男性職員ら3人が、学院理事長や研修を請け負ったコンサルタント会社「ブレインアカデミー」(東京)などに総額2,200万円の損害賠償などを求め、大阪地裁に提訴した。

 訴状によると、学院は今回訴えた3人を含む職員18人を集め、5日間の研修を実施。その際、講師が「あなたにはチャンスがない」などと17年3月末での退職を迫ったという。研修後の面談でも、川原俊明理事長は原告らに退職を強要したという。

 3人が求めるのは、それぞれ慰謝料500万円を含む一人564万円から998万円の損害賠償と退職強要行為の差し止めなど。うち、一人は「休職期間満了で解雇されたのは不当」として、職員の地位確認も求める。

 この事件は2019年6月に、研修がパワーハラスメントにあたる可能性があると朝日新聞が報じた後、学院はホームページに「外部講師の発言とはいえ、報道された不適切な発言は決してあってはならいと認識し、研修を委託した本学院の責任を強く感じております」と掲載した。

 学院は、今回の取材に、「二度とこのような事態が起こらぬよう努め、学校運営全般についても問題点がないか厳しく点検して進んでまいります」と文書で回答。

 後日、川原理事長の発言に関する取材には、「個別の案件については、係争の可能性があることから回答は差し控えさせていただきます」と文書で回答を寄せた。

 職員研修という名のもとに行われた実質的な退職強要がみえてくる。人に対して「腐ったミカン」という言葉を口にするだけでも、おぞましい。職員として不適切な行いや勤務態度に何らかの問題があるならきちんとその指導をすればいい。大学はこの研修に参加をさせた職員をどうしたかったのか、わからない。こんな目にあわされて労働意欲が高くなるとは思えない。

 コンサルタント会社というのも怪しい。大学は人を教育し、育てる組織ではないのだろうか。職員に研修を受けさせるのには、確たる目的があるはずである。それを自前で行えず、外部機関に任せるあたり、「うちの大学では、人を教育できません」と言ったにも等しいと感じてしまう。

 さらにネット情報によると、追手門学院はこの研修後、ブレインアカデミーに対し、退職を選んだ職員一人当たりに108万円、計700万円あたりを払ったことが文春の報道で明らかになっているとのこと。

 これって何のお金なのか意味不明である。先の研修の実質は退職を目的としたもので、職員のスキルアップや労働意欲の向上などを目的としたものではなかったこととなる。どうりで人格否定のことばのバッシングが毎日くりかえされたわけである。

 人はいかしてこそ価値がある、と思う。いかせないのは、お雇い主側の能力にこそ問題を感じてしまうのだが、そんなことを感じるのは私だけなのだろうか。
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