2年前、それまで18年間一度も裁判で負けたことがなかったのに、続けて4件敗訴した。そこには弁護士のあからさまな裏切りがあり、ユニオンが森友・家計問題を批判したことが原因で首相官邸が動いたと思われた。
現政権はマスコミからネットの情報まで官邸で厳しく監視し、反撃する政権である。マスコミから官僚機構、さらには日本学術会議まで自分たちの支配下に置こうとしているように見える。もちろん政権を批判する労組も当然監視と攻撃を受ける。
最近のダイヤモンド電機の新世紀ユニオンへの慰謝料請求裁判は、組合員を抱き込んだユニオンつぶし・争議つぶしの狙いがあるように思われる。明らかな支配介入の不当労働行為である。企業の攻撃を受けている労働者を守り、闘う労働組合は企業経営者とその政治的代理人にとっては憎っくき階級敵なのである。
東京では以前からユニオンつぶしの同様の訴訟が多く行われていた。そのユニオンへの攻撃が大阪に波及したということだ。新世紀ユニオンが標的にされたのは、他のユニオンの2倍以上の解決金を取ってきた実績と、ホームページで労働者の闘い方を公開していることが資本家階級にとって気に食わないからと解釈するしかない。
新世紀ユニオンは現在闘い方を変更させている。見える闘いと見えない闘い方を駆使しなければならない。ダイヤモンド電機の法廷での闘いは、ユニオンの役員や希望する組合員には闘いを共有し、集団的な認識にしつつ闘うつもりである。そうすることで貴重な闘いの教訓と経験を多くの仲間のものとしたいと考えている。
労働者の権利と雇用を守るために闘う労組は、当然権力の攻撃から組合を守るための闘いは避けられないし、それは新世紀ユニオンが決して労働者を裏切らなかった証でもある。闘う労働組合は、労働者の闘いの砦であり、一人一人の団結体であり、当然にも経営者とその政治的代理人の攻撃を必然的に招くものである。
日本の社会を独占ブルジョア階級とその政治的代理人が統治している以上、階級敵の仕掛ける法廷闘争を避けることはできない。この闘いは新世紀ユニオンにとって貴重な経験・教訓をもたらすことは確実なので、我々はこの闘いからは決して逃げないし、和解もしない。負けても豊富な教訓が得られる闘いにしたいと考えている。
ダイヤモンド電機との裁判と地労委の闘いは、当然にも防御の闘いなので本来のユニオンの闘いが制限を受け、したがって財政上の困難が避けられない。しかも代理人(弁護士)なしでの不利な闘いとなる。組合員が裏切っているので証人もいない。それでも我々は労働組合を守るために闘わねばならない。組合員・サポート組合員・支持者の皆さんの支援をお願いする。
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