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グローバルリズムとコロナ渦が招く戦争の時代!

 グローバルリズムの破たんと、新型コロナ感染症のパンデミックは、世界を1930年代の大恐慌以来の経済危機に直面させている。世界経済の打撃は3,000兆円にもなる、といわれるほどの経済危機である。

 経済危機は、各国の政治危機に直結し、各国の政治指導者はナショナリズムを煽ることで危機を切り抜けようとしている。例えばトルコのエルドアン大統領は「オスマン帝国の復活」を夢見て周辺国への軍事介入を強化している。

 イランは、イスラム革命の名で「シオニスト体制の破壊」に突き進み、ロシアは旧ソ連支配地域の回復を夢見て、クリミア半島を併合し、ナショナリズムによる国民統合を目指して、アメリカの経済制裁を招いている。

 韓国における文在寅大統領の進める反日思想をテコとした「南北統一」政策は、これも国家主義的ナショナリズムに他ならない。中国の習近平の進める「中華民族の偉大なる復興」もナショナリズム(=国家主義的民族主義)である。

 一党支配の中国は国家と党を守るために独裁を行い、世界支配を夢見て周辺国への侵略行為(拡張主義)を正当化する社会フアシスト国家となっている。習近平の中国は強軍路線をまい進し、野心を膨らませてアメリカの世界覇権に挑戦している。

 リベラリズムとか新自由主義と呼ばれた、アメリカが目指したグローバルリズムは、アメリカ国内に空前の格差社会を招き、トランプの「アメリカ第一主義」となって、アメリカ自身がグロ-バルリズムに背を向けることなった。

 トランプ大統領の進めた貿易戦争はアメリカの同盟関係をズタズタにしている。

 こうして冷戦崩壊後のグローバルリズムは、資本主義の不均等な発展の結果、中国を超大国へと導き、アメリカの覇権は危機に瀕することとなった。つまりグローバルリズムとコロナパンデミックが引き起こした経済危機が、世界に多くの国家主義的民族主義を台頭させたのである。

 かつてのナショナリズムは植民地からの独立を目指すものであったが、現時点でのナショナリズムは、国家主義的な反動的民族主義と表現するのが正しいようである。

 コロナ渦の世界情勢の特徴は、1930年代の経済危機と戦争の時代を彷彿とさせる局面を生み出している。一方の極に中国社会ファシストが、他方の極に民主主義の勢力が対峙する分断と対立の世界となった。

 バイデンのアメリカが「アメリカ第一主義」を放棄し、トランプが放棄した覇権の回復へと進めば、世界は再び大軍拡競争から戦争の道へと突き進む危険性がある。
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