リストラの標的になる人は、自分が排除の対象とは夢にも思っておらず、したがって証拠が何も用意されていないのが特徴です。
職場で労働者が排除される場合、一つは会社がリストラ目標をひそかに立てた場合、排除の標的は職場で影響力が少ない人、おとなしく友人が少ない、孤立している人がまず狙われます。
二つは、職場の同僚が自分をライバル視し、デマを流し、孤立させて排除の対象に祭り上げる場合。
三つは、経営者が取引相手の有力者から、この人を雇ってほしいといわれて、やむなく社員を一人追い出す、というパターンも案外多いのです。この場合は排除の理由を強因に作り上げて、退職強要してくる場合があります。
つまりこの3つの場合が退職強要や解雇のほとんどですが、重要なのは職場の矛盾関係は自分とは無関係のところで激化し、仕組まれ、排除が画策されるということです。
つまり自分が知らないうちに会社が赤字になり、リストラが計画されたり、いつの間にか自分が同僚にライバル視され、陰謀が画策されることが多いのです。
組合員の皆さんは、一度は排除を経験したり、切り抜けた経験を持っています。ですから自分が経験したパターンは切り抜けられるとは思いますが、攻撃は毎回同じパターンで来るわけではないので、常に油断せず、いつの場合も社内の情報を集め、証拠を準備する隙のない対応が必要です。
つまりリストラは、労働者本人の知らないところで画策され、無理やり解雇理由が作られたり、いじめて退職に追い込むということが普通の時代になっています。
そこで労働者は、以下のような雇用を守る備えを常日ごろからしておかねばなりません。
1. 組織的準備 ユニオンに加入しておくこと、ニュースを読み理論を学んでおくこと
2. 闘争資金を貯金しておくこと
3. 常日頃から証拠を残していくこと
4. 自分の仕事のレベルアップを常に心掛け、日ごろから学んでいくこと、上司にアピールしておくこと
5. 会社内に友人を作っておくこと、特に自分いる職場だけでなく他の職場にも友人を作っておくこと(これが情報網になり、影響力の拡大になり、解雇の抑止力になる)
以上のことを心掛けておけば雇用は守ることができます。(職場の分析については遠慮せずユニオンと相談するようにしてください。)
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