fc2ブログ

新世紀ユニオン発行のニュース

労働契約と労働条件、試用期間

 新卒の若者の就職時期になりましたので書くことにしました。

 労働者が就職を選ぶときふつうは求人広告を見て応募します。しかし、求人広告の内容は直ちに労働契約の内容にはならないので気を付けてください。

 世間には、求人広告の内容が実際の労働条件と違うという例がたくさんあります。つまり意図的に求人詐欺を行うブラック企業がありますので気を付けてください。採用面接での説明が求人広告と違う場合は、きちんと説明を求めてください。なぜなら面接や説明会での合意により、正式に労働契約が成立するからです。

 ただし、ハロー・ワークの求人表に記載された労働条件は、当事者間で合意をしなければ労働契約の内容になります。求人票の記載の賃金を経営者は下回る条件を提示するべきではなく、それは信義誠実義務の原則(労働契約法3条4項)から明らかです。労働者は万一に備え、面接時のやり取りをきちんと録音しておかねばなりません。

 労働契約の内容は書面を2通作成し、必ず労働者に1通を交付しなければなりません。ある電機部品製造(大企業)の会社は、採用時に契約書にサインさせて、会社が契約書を保存し、労働者に交付していませんでした。

 おかしいと思い就業規則を調べると、「第31条、本採用された者は、次の書類を提出しなければならない。(1)社員労働契約書」となっていました。つまりこの会社は用意した契約書にサインさせても、写しを労働者に交付していなかったのです。

 団体交渉でそのことを違法だと指摘しても、会社の役員(=弁護士)は一言も発言しませんでした。ブラック企業とはこのような会社を言います。

 就職を希望する労働者は、面接時に労働条件を確認し、それが求人広告と違わないか確認し、労働契約書に記載されているかを確認して下さい。そのうえで、写しの交付を受け取るようにしてください。

 契約書には通常試用期間が明記されています。試用期間とは本採用ではあるが、その期間は解雇権留保付きの雇用契約のことです。(企業はこの試用期間内に、履歴書でわからなかった協調性などをみるようにします。)

 普通は3か月の試用期間ですが、試用期間が6か月となっていたり、その期間が期間契約になっている場合はブラック企業と判断し、就職をやめるほうがいいです。試用期間が6か月で、6か月たつと本採用を拒否するブラック企業が多いのです。

 また試用期間を一方的に2回も延長していた大企業もありました。理由のない試用期間の延長は違法です。

 コロナ渦で業種によっては業績が悪い企業があります。採用内定取り消しや、採用の延期もありうる情勢です。そのような場合は信頼できるユニオンに加入して、補償交渉を行う必要があります。絶対に泣き寝入りしないようにしてください。
スポンサーサイト



!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析