安倍前総裁の残りの任期が菅首相の任期であるから今年9月までの任期である。菅首相は自分の派閥を持たず、二階派と安倍・麻生の2大勢力に挟まれた形だが、安倍派(=細田派は96人、麻生派は53人で、自己の勢力を持たない菅首相は親中国のボス二階から安倍・麻生に頼るほかにない。
二階は菅続投を表明しているが、報道によると安倍・麻生は、菅をオリンピックまでと表明しているらしい。自民党内ではコロナ対策の失敗から菅では闘えないとの空気がある。自民党内の議員の不正が次々暴露されているのは自民派閥間の矛盾が激化している反映である。
オリンピックの中止問題が出てきているのは、菅おろしとみていい。オリンピックができないか、失敗すれば菅は退陣に追い込まれることになる。衆院議員の任期いっぱいで総選挙して勝った例はないので、9月の自民党総会で新総裁を選び、解散総選挙となる可能性が高い。
菅首相は先の訪米で、外交音痴ぶりにアメリカが驚いたという、しかも親中派のボスの二階幹事長が支えているのだから、菅は二階を切らなければ再選はできないと見ていい。
安部前首相が健康を回復し、「ポストコロナの経済政策を考える議員連盟」の会長、さらには「原発の親増設・建て替え推進議員連盟」や「憲法改正推進本部」の顧問に就任し、再・再復活に野心を燃やしているが、安倍はトランプと仲が良かった、バイデン米大統領はトランプ嫌いなので安倍の再・再復活は難しい。
こう見てくると自民党は次の指導者が不在で、次の総選挙で野党が候補の一本化に成功すれば、政権交代の可能性が出てくる。しかし小沢の目指す全野党の団結は難しいようだ。
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