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アメリカの戦略的後退と経済危機の可能性

 反テロ戦争を20年間も米軍が闘ってもアフガンを統治できなかったのは、アフガン社会の特殊性を分析しなかったからである。アフガンは原始時代の氏族社会(=部族社会)であり、原始時代の古典的宗教=イスラム原理主義を基盤した、部族連合的国家であり、国家意識すら存在しなかった。

 イスラム原理主義は砂漠地帯で生産力が低い地域の奴隷制時代の原始的宗教であり、アメリカがこの国を近代化するには、宗教改革(民主化と政教分離)と農業生産力を上げる政策と、手工業を発展させることが不可欠であった。つまりアメリカはアフガン社会の特殊性をこそ分析すべきであった。

 しかしアメリカ軍は空爆で部族社会を破壊し、敵を生み出しただけであった。アフガンの勝利はアメリカの失敗ゆえであり、タリバンの統治がよかったわけではない。アフガンの民衆、特に女性は平等と自由を求めている。重要なことはアメリカが戦略的後退をすればその空白を埋めるのは中国拡張主義であることだ。つまり世界は多極化しつつあるということだ。

 新型コロナ感染症に伴う大規模な都市封鎖で世界経済は大きな打撃を受けている。その対策としての主要国の大規模な金融緩和に伴う金融システムのバブル膨張と、その量的緩和の縮小開始、また政治・軍事的には、アメリカのアフガニスタン統治の失敗による覇権国アメリカの軍事外交的信用喪失などで世界経済は大きな逆風を受けている。

 全世界的な規模の経済金融危機がまじかに迫っているように見える。パンデミックが拡大した経済危機は、世界の紛争の激化と流動化、難民の激増、アメリカの覇権の後退と、習近平ファシスト政権の軍事的暴走などの、政治的・軍事的危機を深めている。

 かって人類は経済恐慌から世界大戦を招いた経験がある。既存の帝国主義(アメリカ)と、新興の帝国主義(中国)の敵対的な覇権をめぐる対立は、新たな冷戦の時代でもある。世界が激動の時代には、労働者には苦難の時代となる。平和のために闘う労組の存在がますます貴重な時代が来ているといえる。
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