岸田首相は外交では安倍に全面的に依存している。ウクライナ戦争で安倍にレクチャーを受けたそうだ。岸田政権は、現在コロナ危機、経済危機、安全保障の危機、という三重苦にある。
コロナでは、オミクロン株がまんえんし、感染患者になっても医師にもかかれず放置される事態が生れている。経済が大事だというので何の規制もしないで、すべて国民の自助努力だ。それでも国民がマスク、手洗い、うがいをまじめにしているので国際的には患者数は少ない方だ。
経済では、日本は明らかに賃金が継続的に低下する消費不況だ。これは労組の家畜化と闘うユニオンつぶし、福祉切り捨てと雇用不安が原因だ。この結果日本経済は、30年間実質賃金が上昇していないことからくる長期停滞(=デフレ)なのである。日本経済が停滞から脱出し、成長路線に復帰するには大幅に賃上げするしかない。
そのためには労組の家畜化をやめ、ストライキが自由に打てるようにしないと賃上げはできない。財界に賃上げをお願いするだけでは賃金はあがらない。つまり岸田の経済政策は必ず失敗する。金利を上げて円高にし、輸入物価を下げることすらできない、能無し政権だ。
外交では、日本政府は一面的にアメリカに追随するのではなく、日本の三正面を避ける戦略を優先すべきであろう。アメリカのウクライナをめぐる戦略は、ロシアを中国側に追いやる愚策であり、共産党を解散したロシアと、一党独裁でありファシスト政権の中国を同列に扱い、同時に敵にするバイデンの戦略は、日本の国防から見ると三正面(ロシア・中国・北朝鮮)に敵を作る亡国路線としか見えない。
世界は警察官不在の戦争の時代であり、野党の「憲法9条は日本の宝」という観念的平和主義は破たんの時を迎えている。対米自立による武装中立の道しかないように見える。日本はアメリカの対中覇権戦争に巻き込まれない道を選択すべきであろう。
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