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新世紀ユニオン発行のニュース

◆無災害記録の裏側に多数の“労災かくし”

 私は関東に本社を置く準大手の建設会社に勤務しております。建設現場で作業するときは、事故・災害を予防するため、危険 予知活動を実施し、安全作業に努めます。それでも小さな災害は起こるものである。

 先日、私の同僚が建設現場で軽傷を負いました。今回の労働災害の原因は被災者の過失によるものであったとして、再発防止のため他の作業員にも注意喚起が 行われた。ここまでは会社の当然あるべき姿であった。

 しかし後日、部内会議の議事録では、被災場所は建設現場ではなく、会社の倉庫となっていた。疑問に思った私は、倉庫担当者と被災者に事実確認を行った が、やはり建設現場で被災したというのが本当であった。

 上司によると、現場で労働災害が発生したとなると、元請の建設会社も巻き込むことになり、面倒なことになるらしい。他の同僚の話によると、当社では現場 での軽微な災害は、そもそも労災として扱われないが、今回は本人が病院へ行ったので、労災として扱うことになったとのことである。

 さて、厚生労働省では、「労災かくし」を排除するための対策を実施している。「労災かくし」とは、「故意に労働者死傷病報告を提出しないこと」又は「虚 偽の内容を記載した労働者死傷病報告を所轄労働基準監督署長に提出すること」である。

 厚生労働省が紹介する「労災かくし」事例を参照すると、当社のように、元請建設会社に迷惑をかけたことにより受注に影響することを懸念し(つまり自己の 利益を優先し)、隠蔽・虚偽報告をする例があることが確認できた。

 当社の事例も、労働安全衛生法及び同規則に違反につながる行為である。私は、この件を社長に質問したが、無視された。そもそも当社では、サービス残業を 是正するよう意見した社員をリストラ部屋に追いやる、月200時間の残業をさせようとするなど、経営者にコンプライアンスの感覚がない。経営者の意識が会 社の違反体質を生み、それが今回の件にも反映されたように思える。

 建設現場では、無災害記録表が掲げられ、何万時間も無災害であるように表示されている。私には、その裏では何人もの建設労働者が、日々軽微な怪我を負い ながら仕事しているように思える。
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