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北の魚雷による韓国艦撃沈の背景

 韓国の哨戒艦撃沈の原因が北朝鮮の潜水艇の魚雷攻撃だったことがわかった。5月20日の韓国軍の記者会見で発表された巨大な魚雷は、第2次世界大戦の日本海軍の魚雷に似て大きい、まさに時代遅れの兵器だった。
 北朝鮮は、これまでラングーン事件や大韓航空機爆破事件など、さまざまなテロ行為をおこなってきた。
 つまり北朝鮮の「脅威」が韓国や日本の対米依存を強めさせ、韓国と日本は戦後60年以上たった今でもアメリカの従属国なのである。
 アメリカと中国は、北朝鮮をコントロールし、朝鮮半島の冷戦構造を温存することで、韓国と日本を自立させず、アメリカの従属国とすることで、双方とも戦略的利益を見いだしている。
 アメリカは日本と韓国を従属国とすることで世界経済の40%の経済力を握ることができる。つまり覇権の延命のためには、北東アジアの冷戦構造を維持した方がいいのである。
 また中国は、アメリカが衰退し、アジアから撤兵した後のアジアの覇権を握ることを戦略として、現在軍事力を増強しているのである。
 したがって米・中は北朝鮮をうまくコントロールして、拉致とテロ行為で日・韓を挑発する役割を演じさせている。これまで何回も北朝鮮は、アメリカと中国から、その役割に対する「見返り援助」を与えられてきたのである。
 北朝鮮は、日本と韓国を挑発することで援助をせしめるのが戦略的役回りなのである。
 アメリカと中国の間で、日本と韓国をアメリカの従属国として自立させないという暗黙の合意が形成されていると見るべきである。
 それは在日米軍の司令官が「在日米軍は日本軍国主義のビンのふただ」と中国の指導者に語ったことでも明らかである。
 最近沖縄近海で中国海軍の10隻の艦隊が自衛艦を挑発する行動を取ったことも北の魚雷と同じ戦略的狙いがある。北朝鮮の韓国艦攻撃も中国の挑発も、軍事的脅威を見せつけることで日本と韓国の米軍基地を容認させる狙いがある。
 日本も韓国も、国内で自立を目指す傾向を強めていただけに、今回の北朝鮮の軍事挑発は、アメリカにとって意義があったと言うべきだ。半島をめぐる6者協議(6カ国協議)とは「半島の現状固定化」が狙いであるので元々何の前進もしない「協議」なのである。「対等の日米関係」を目指す鳩山政権の誕生は、アメリカと中国にとって、経済発展している日本と韓国を従属国にして置くためには極東の冷戦構造維持のために軍事挑発が必要だったのである。
 現象的には日本は米軍に守ってもらっているように見えるが、本質は、アメリカによる支配と従属の日米関係なのである。
 日本の軍事機構、官僚機構、マスコミを握っているのは今もアメリカなのである。したがって沖縄の人々は矛先を真の敵に向けるべきであり、対米自立の運動と反米闘争をおこなうべきであり、米軍基地の撤去する力を持たない鳩山政権にそれを求めることが間違っている。必要なのは反米闘争なの
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