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◆生活保護の受給は権利か?!

 先日「赤旗」を読んでいると、「生活保護を受けるのは権利だ!」と書いてあった。この記事を読んで私は自分の小学生のころの事を思い出した。

 当時私の家は両親と子供5人の貧乏な家庭だった。父親が長患いして、売り食いで食いつなぎ、売る物も質草も無くなって、生活に困っていた時だった。見かねた近所の人の世話で民生委員の人が生活保護を受けるよう勧めてくれた時、父は「生活保護を受けるぐらいなら一家心中する」と断固として断り通した。母はため息をついたが何も言わなかった。

 翌日父は働きに出た、夜帰ってきた時は肩の皮膚が剥けて血で真っ赤になっていた。港でセメント袋を船から倉庫に肩に担いで入れる日雇仕事をしたのだった。

 その後10年ぐらいして父は心臓マヒで死んだ、55才だった。戦争中マラリアを患っていたので心臓病だったが医者にかからずじまいだった。その父は「貧乏は恥ではない」と言っていたが「生活保護を受けるのは恥だ」と思っていたようだった。

 話は変わるが10月20日付の新聞各紙には、大阪府内の生活保護の不正受給が発覚した記事が載っていた。収入を過少に申告したり、無申告や同居者を増やしたりしての不正受給が2431件総額約17億3000万円に上ったというのである。

 私は日本の生活保護の制度は大きな問題があると思う。聞くところによると、暴力団員が医者を脅し、診断書を無理に書かせて生活保護を不正受給しているのが多くあるらしい。また子供にアパートを借りさせ、形だけ別居して生活保護を受ける人もいるらしい。

 また親が生活保護を受けていて、子の代になっても生活保護を受けている例が多いらしい。生活保護の受給権が相続できるのか知らないが、おかしな話である。

 生活保護を受給するのが「権利」でその「権利」をうまく利用している人がいる一方で、本当に生活保護を必要とする人が受給できず、あるいは打ち切られて飢え死にしているのが日本の現状なのである。

 私は小学生の時から、生活保護は「恥なのか」「権利なのか」随分と考えてきた。

 年を取れば誰でも病気を持っている。生活保護の受給が権利だと言って子供と別居し、受給の条件を整えるため仕事を辞める、そんな事を多くの国民がやれば、この国はどうなるのであろうか?

 一方で子供が病気の親の面倒を見ている家庭がある、他方で子供が病気の親の面倒が嫌で別居している家庭がある。この国が“救いの手”を差し伸べるのは子供が“親不孝”の方の家庭である。これはどこかおかしい!?

 本来は老後の生活は国家が保障すべきなのである。しかし今の政治にそれは望めない、しかし私は正直者がバカを見る社会ではいけないと思うのである。生活保護を受けることが“恥”と考えて、病身を押して働いている人もいるのである。

 また今の日本にはフルタイムで働いても収入が生活保護家庭よりも少ない“ワーキングプア”と呼ばれる人達が何百万人も生れている。他方で働けるのに生活保護を不正に受給している人達がいる。

 私は生活保護の受給は権利ではないと思う。しかし生活保護に頼る以外に生きるすべのない人には、もれなく生活保護の援助が受けられるようにすべき“義務”が国家(行政)にはあると思うのである。
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