<残業はバイトがするの!?>
今月になって、郵政民営化2ヶ月前ということで、超勤手当を含む人件費削減がより厳しくなりました。班長業務として、各班別賃超経理調書に毎日毎日今日は班全体で何人の人員がいて超勤したのは延べ何時間で、そのとき人件費はいくら使ったかとこの1ヶ月間の人件費の予算からいくら使ったかを細かく正確に記入させられます。
経費節減の意識付けを行うのでしょうか。私達が給料泥棒だという意識を植え付けるのでしょうか。労働者同士で競争させて賃金査定攻撃を行うのでしょうか。郵便の品質向上に逆行する施策だと思います。また、1ヶ月も真面目に調書をつけているうちに、人件費の累計や予算残額の計算間違いがあるかもしれません。
夕方と夜間の配達(速達含む対面配達やリクエストによる再配達)をするに当たっては、最低でも各班2名いなければ混合として担当する地域をお客様と約束した時間帯で回りきることはできません。
また、取集(差し出し用のポストを定期的に開けて、配送便に乗せること)のスリム化と称して某JR&大手私鉄駅前南北3ヶ所開けるのが早朝から19時以降に変更されました。取り出した郵便物は、翌朝の便に乗せることになっています。それによって、夜勤の担当者の負担が増えています。また、小包が大型化、夜間時間帯の個数の増加のために、単車で行くにせよ軽四輪で行くにせよ人員がかつかつの状態です。
本来の夜勤は各班で1名しかいないために、あとの1人は残業でまかなっていました。それがために、1日で4時間も超勤することになり、36協定違反に近い状態がいつものことなのです。
組合(10月22日に合併する日本最大の御用組合、現在はJPU)の分会大会でこのことをもうしあげたところ、当支部内のどの局でも同じですと言われました。私が以前にいた局では全くありませんでした。36協定を無責任に締結しているからこんなことになるのです。
また、人件費が「底を尽きた」ためか、8月からは夜間の補助者(4時間超勤)はできる限り賃金の安い者がするように指示されました。はっきり言ってバイトがかわいそうだと思います。バイトの中には、組合に入っている人がいるかもしれないが、リストラされてきた人や就職難が多いため、労働組合に関しては全く信用していないです。携帯電話版の新世紀ユニオンのリストラ対処法も全く興味を示しません。
有能なバイトは自ら退職して、私達に打撃を与えることだってあるのです。「雇用を守る」=「首にならなければいい」ということなのでしょうか。人たるに値する労働条件を確保して初めて雇用を守ると言えるのではないでしょうか。
また、2ネット方式では、受け箱配達はアルバイトで対面配達全般は本来は本務者がするはずなのですが、今回の夜間応援アルバイト論ではバイトに書留を持たせることになり、2ネット方式に逆行しています。2ネット方式が「崩壊」しているのは、この方式自体が悪いのではなく、人員削減と人件費削減をセットで行っているからなのです。
バイトの労働条件をしっかり確保しなければ、私達の力になってくれるであろう人々が1人また1人いなくなっていくでしょう。最賃法ぎりぎりの賃金では力になってくれるバイトが来てくれないのです。
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