今私達労働者の地位が急速に悪化しています。かつて総評がストライキで闘った時「昔陸軍、今総評」と言われるほど労働者の社会的発言力が強かったことを思うと、まったく情け無い話です。
「連合」が発足して以後、正社員が次々リストラされ、派遣や請負やパートに入れ替えられ、雇用不安と賃下げ、労働強化とサービス残業が私達の未来を冷え冷えとしたものにしています。
本物の闘う労働組合を育てることが、いかに大切か!今私達は、日々悪化する生活を通して痛感しています。
今思うと、「連合」とは労働組合を「統一」の名でまとめて“家畜化”することであったし、労組の「統一」が進むほど飼いならされ、闘わなくなり、リストラに協力し、解雇を容認し、賃下げを受け入れるようになり、労働組合は労働者の信頼を失いました。
職場は“ごますり”が幅をきかし、ギスギスした人間関係が私達から働く生き甲斐を奪いました。
歴史的に見ると「治安維持法」などで労働組合の力が弱体化した時、日本は戦争への道へと進んだのです。今日本の労働運動は“瓦解状態”であり、政治の反動化は9条改憲、共謀罪の立法化、自衛隊の国軍化と海外派兵へと再び危険な道へと進んでいます。
政府は少数派労働組合(ユニオン)の団体交渉権をすら奪い取ることを策動しています。これは事実上の労働運動の非合法化とも言えるものです。
格差は拡大し、生活保護を受ける人達は急増し、しかもそれ以下の貧困にあえいでいる数百万人もの労働者が生まれています。
働く者の貧困化が急速に進んでいるのです。失業と低賃金と長時間労働に直面する労働者を救うことのできる本物の労働組合が今切実に求められています。
労働者は闘いから逃げていては生きていけない時代だということを、心に深くきざみつけなければならないと思います。
新世紀ユニオンを本物の労働組合に育てていく運動に参加できることは労働者としての私の誇りです。共に闘おう!
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