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◆医療行政の不備で妊婦が“殺された”!

 奈良県内の某妊婦が脳内出血のために生まれてくる我が子を見ずに亡くなりました。生まれてきた赤ちゃんはなぜか「お母さんが分かるのか、仏壇の前だと不思議に泣き止むんです」と夫は言っています。

 その妊婦は、今年の8月8日(火)に分娩の途中で脳内出血で意識不明になり、18病院によって「満床」を理由にたらい回しされ、6時間たって最後に運ばれた病院によって帝王切開で出産はしたものの脳内出血が手遅れになり亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 さらに悪いことに、もともと入院していた病院は、脳外科が備わっていました。遺族がおっしゃっているように「大淀病院は、総合病院として脳外科を備えながら専門医に連絡すら取っていない。適切な処置ができていれば助かったはずだ」ということなので、当該病院での医療ミスと人員不足は明らかです。

 「病院」を名乗るには、緊急時に備えて医師を含む医療スタッフである労働者を常勤(正社員!)として十分に雇ってもらいたいです。また、たらい回しにした病院(県立奈良病院と県立医大病院を含む)は、出血をくい止めるための緊急処置ぐらいはできるのにしなかったとも取れます。

 たとえ満床であったとしても、緊急度の高い1人ぐらいは入れておいて、一段落してから転院させる手もあったと思います。やはり、設備が足りなかったからではなく、専門医すなわち専門の知識を持った医者が不足していたからではないでしょうか。

 ところで、医師養成期間である大学医学部は、「医師過剰時代」を理由に大学の入学定員を減らしたり、入試の難易度が高かったりします。また、医師国家試験においても禁忌肢(その番号を選ぶと即不合格)導入や医師の資質の向上と称して医師国家試験 改善検討委員会による問題の強化が図られています。

 本当の狙いは、健康保険の財政難による給付の抑制のためだと思います。保険料を取るべきところ(もちろん労働者を雇っている企業)から保険料を取らずに医療費の抑制を謳っている社会保険庁や厚生労働省は、その点で悪質だと思います。

 確かに、医師になるには人命を直接預かるものとして責任は重いけれど、これくらいの責任の重い職業は要求学歴問わずほかにもたくさんあります。失敗は絶対に許されない職業こそ、人員を十分に確保して多少の失敗をカバーできる体制を何重にも確保してほしいです。
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