7月4日の朝日新聞によると、日通ペリカン便と日本郵便のゆうパックが統合されてから、遅配が相次いだと報じられています。また、その他マスコミ各社も同様に報じています。その原因は配達情報入力システムや職員の不慣れとされています。そのため、地域区分拠点であるターミナル支店(以前の日通の拠点)でゆうパックが滞留していたそうです。本当の原因は不慣れではなくて、人員を減らして無理な業務運行をしていたからです。
じつは、2002年4月1日に経営統合したみずほ銀行がシステム障害を起こし、同月中旬まで続きました。それによって、ATMを含めて、お金の出し入れができず、また、口座の二重引き落としがあったりしました。金融機関にとって、お金の流れは、血液の流れと同じです。これと同じことを郵便事業会社がしているのです。
ゆうパック統合に伴う訓練は、3冊の資料を渡されてたった30分間の講義だけです。現場で操作しなければならない携帯端末機の練習は一切やっていません。また、決済系の変更により、従来の代金引換や着払の他にペリカン便由来のコレクトも取り扱うことになります。そのため、料金収納のための携帯端末機の操作方法が変わったり、差出人が特定の百貨店である場合は、商品代金を商品券で支払い可能だったりします。商品券は使えるものと使えないものがあるので、必ず混乱します。
配達時間帯が変更されました。ゆうパックに関しては、日通その他民間に合わせることになりました。したがって、書留(速達とリクエストのみ)とゆうパックで配達時間帯が異なります。配達する現場も混乱します。
7月1日という、お中元の最繁忙期にシステム統合するのは、失敗ではなく確信犯です。生ものの遅配で賞味期限切れということで返品が相次ぎ、誕生日ケーキが指定された日に配達されなかったためにせっかくの商品が無意味となったりしました。今後はクロネコや佐川に切り替えるというお客様が多数います。これからは、小包が大幅に減ったということでそれを理由としてさらにリストラが行われかねません。
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