奨学金を払わない人が増えた! 子供の給食費を払わない人が急増、しかも生活に余裕のある人が払わない。友人に金を貸したが返してくれない! 家の前の植木鉢が盗まれた! 鍵をかけてあった自転車がなくなった! 公園に家庭ごみが捨ててある。子が親を殺し、親が子を殺す。日本の社会がモラルがなくなった事はニュースを見ていればわかることである。
モラル崩壊の原点は、大銀行への60兆円の公的資金(税金)の注入だと言われている。中小企業は倒産するが大企業のみ政府が救うのは資本主義の“禁じ手”である。
官僚は裏金を作って“飲み食い”に使う。政治家は“口利き料”をせしめ、ゼロ金利で銀行は300兆円の利益を手にし、これらを不良債権の処理に使ったと言われている。
アメリカの在日米軍再編の費用3兆円も、日本の公金横領の1つである。つまりは国家財政の“寄生虫”どもが税金を蝕むことが原因で、日本社会全体にモラルの崩壊が進行しているように思う。
とりわけ大企業は違法な偽装請負や派遣で、多額の補助金を詐欺同様に手に入れている。
トヨタのリコール隠し、パロマの欠陥商品隠し、大企業の“なんでもありの経営”が日本社会のモラル崩壊の一因であることは明らかだと思う。
最近のテレビニュースで会社幹部がそろって記者の前で頭を下げる場面がいかに多いことか!! かつての“総中流”と言われた日本は、一方で福祉切捨てで弱者が踏みつけにされ、高齢者が高負担で生活できなくなり、労働者は賃下げと失業と長時間労働で苦しみ、年間3万人以上もの人が自殺する情けない国になった。
他方で金持ちは減税でますます豊かになり、大企業は膨大な利益を上げている。
新聞によれば、日本はアメリカについで世界第2位の格差社会になったと言う。
私は日本社会のモラルの崩壊を招いた“主犯”は、日本を格差社会にした小泉と、その利益を独り占めにした大企業と、寄生虫化した官僚だと思っている。
我々労働者は、団結して闘うことで、生活を守り、日本社会のモラルの崩壊を阻止しなければならないと思うのである。
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