私は、オリンピックを観るために地上波デジタルチューナー内蔵の20型液晶ハイビジョンテレビを買いました。最も安いものでも10万円はしました。
デジタル放送を受信するためには、テレビの住基ネットカードといわれているID番号付きのB-CASカード―株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(http://www.b-cas.co.jp)をテレビに挿入しておく必要があります。
また、B-CASカードを使用するためには、ユーザー登録が必要になります。ユーザー登録をしなければ、カードの再発行はできませんし、バージョンアップによるカードの交換が受けられません。もし、バージョンアップをしなければ、電波が微妙に変わったときには受信できなくなるでしょう。
反対に、ユーザー登録をすれば、NHKへ個人情報が提供されます。このテレビは、BSデジタルチューナーも内蔵されているため、NHK受信料は衛星放送料金が必要です。NHKへ衛星契約しなければ、BSデジタルを受信してから30日たつと、「NHKへ連絡してください。」といった内容のメッセージがテレビ画面のど真ん中に出て、以後NHKの衛星放送が楽しめなくなります。
要するに、NHKはB-CASカードの番号で、契約状況を把握しているのです。WOWWOWのようなスクランブル装置なしで、契約者以外への制限ができるのです。また、B-CASカードはICカードのため、視聴情報が記録されます。それで、バージョンアップして、古いカードが回収されたときは、どんな番組を見ているかが知られてしまいます。
双方向データ通信(電話回線をつなぐ)を受けた場合は、どんな番組を見ているかまるわかりです。
テレビの放送をデジタル化するのは、どんな狙いだったのでしょうか。「テレビ」を通して思想調査したり、NHKが受信料を一人残らず回収するのが狙いでしょう。しかも、割高の衛星料金で。オリンピックを観るのは、今回も従来通りの地上波アナログ放送でということになります。
これからは、個人情報の観点でテレビの電源を入れるのも注意しなければならない時代がくるでしょう。
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