新世紀ユニオン発行のニュース

◆耐震強度偽造問題について!---構造設計の現場から

 私が職業としている建築構造設計の仕事で感じたことを述べます。

 私は、1987年に大学を卒業をしてなかなか就職が見つからない中、工業高校の先生の知り合いの紹介で零細の建築設計事務所に入りました。その時の仕事は、鉄骨造の意匠設計(建物の計画)とう構造設計(建物の強度の設計)を担当しました。私は、この会社を経て構造設計や鉄骨造の加工図、土木の下水道設計なども経験をしました。

 私は、会社の社長や管理職に残業や遠隔転勤を拒否すると「明日から来なくてもいい。」と解雇を言い渡されたりしました。私は、建設関係の職場がかなり劣悪なことを知りました。

 私が、北河内地域での建築設計で構造設計の仕事に取り組んでいた時に、全港湾で分会を結成し、社会保険の加入と職場での安全衛生の確立に向けて取り組んでいきました。この業界は、残業やサービス残業が当たり前となっており、最近は、派遣労働者を採用をしていつでも解雇ができるようになりました。派遣労働者は、ゼネコンや設計事務所、住宅メーカー、国土交通省に広がっています。

 千葉県の姉歯(あねは)建築設計事務所の事件は、去年の11月18日に国土交通省の大臣認定プログラムを使って構造計算の内容を改ざんをしていていました。この事務所が国土交通省から免許取り消しの事情聴取の中で建設業者から鉄筋の本数を減らすように圧力をかけられて、圧力を跳ね返そうとすると他の設計事務所に仕事を発注させるように仕向けていたためにやむを得ず設計の改ざんをしたことを述べていました。

 アメリカの要求に基づいて国土交通省が、特定行政庁以外でも民間の検査機関でも確認申請ができるように建築基準法の改悪を自民党と公明党、新党さきがけ、民主党、自由党、社民党の賛成で建築確認の規制緩和をしました。民間の検査機関では本当に入念なチェックができるか不安でした。

 特定行政庁は、業務量の多さのために構造計算と構造図の入念なチェックや中間検査、完了検査ができません。また、ゼネコンや大手デベロッパー、工務店、大手設計事務所が、構造設計事務所にコスト削減と設計料のダンピング、工事の手抜きの容認、短期の納期を迫ったりなど十分な耐震設計が疎かになります。私自身も会社が「コスト意識を持って構造設計に取り組め!」といやな思いをしたことがありました。

 構造設計は、如何にして建築物が安全に人が居住でき、仕事をし、生活できることに寄与することです。 構造設計の実務者が、ゼネコンや大手デベロッパー、工務店、大手設計事務所の圧力に異議を申し立てられる国土交通省での調査機関の設置と内部告発の保護制度が必要です。

 今回の事件は、国土交通省が建築物のチェック体制の手抜きを容認して、住民の安全を無視したものです。建設業界の秩序確立と封建的・暴力的な職場の改善が求められることを物語っています。
スポンサーサイト
!!ここに掲載の広告は 当ユニオンとは一切関係ありません!!
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
 ブックマークこのエントリをはてなブックマークに登録 このエントリを del.icio.us に登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 この記事をPOOKMARKに登録する このエントリをSaafブックマークへ追加 newsing it!

プロフィール

ユニオンニュース

Author:ユニオンニュース



一人でも入れる労働組合「新世紀ユニオン」が発行するニュースのサイトです。

新世紀ユニオンの組合費、拠出金等に関する高等裁判所の判決文を掲載しました。 拠出金高裁判決

検索フォーム
アーカイブ

カテゴリ

最新コメント
最新トラックバック
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析