私は、6月20日(月)に二度目の愛知万博に行って来ました。2時間並んで待った末に夕方6時40分の公演を見ることができました。愛知万博に行くからにはロボットをということで、トヨタパビリオン(トヨタグループ館)に入ることにしました。さすがに並んで待つだけの演技だったと思います。
はじめのウェルカムショーは、ロボット達が集団でトランペットを吹いて、「聖者の行進」を演奏します。観客が一緒になって歌うシーンがあります。次のメインショーは、ダンサーが火山溶岩に流されている所(一部本物の火炎が舞台で噴火します)からi-unit(ホイールベースを変えることによって乗員の姿勢が変わる車)が救出に来ます。最後はi-foot(人間が乗る二足歩行ロボット)一台だけ残して締めくくりです。
今回は確かにロボットは舞台裏でリモコン制御しているかもしれません。どんなに高級なスピーカーを用いても「雑音のない」トランペットの音は聞こえてこないでしょう。プロの演奏家ならば、演奏しようとする曲並びに詞を理解した上で演奏しているはずです。だから、聞く人が歌詞をある程度知っていたら、ただの楽器の音ではなく、まるで歌っているように、語りかけるように聞こえてきます。「残念なことに」制御が巧妙なために、あのロボットの演奏でさえもそのように聞こえてきます。したがって、演奏家の人減らしにつながりかねないと私は危惧しています。でも、あのロボットはかわいいです。
また、i-unitやi-footは、電動車イスの進化型ととらえることができるので、「福祉博」にはいいかもしれません。特に二足歩行は、車イスの欠点である段差に対する答えです。もし、町中でi-unitやi-footに乗っている人がいたら滑稽です。また、障害者は「あらゆる人の手助けがあって初めて生きていける」ことから、進化した車イスによって「足の不自由な人の介助者はいりません」となったら、少し違和感を感じます。介護保険及びそれをを食い物にした介護産業も問題はあるかと思いますが、介護労働者に対する切り捨てが心配です。
トヨタの狙いは、経済のグローバル化を推し進めるにあたって都合の悪いもの(リストラ不可能なもの)の排除だと思います。私は、一番見たかったものであると同時に一番見てはいけないものを見てしまったような気がします。
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