小泉政権の進める「構造改革」によって、日本は急速に“弱肉強食”の社会へと進んでいます。
「労働力の流動化」と称する不安定雇用化は、労働者への賃下げ、長時間労働、大量失業のテコとして作用し、一握りの勝ち組と大多数の負け組みに分化させています。
失業と賃下げ、高負担と増税で日本の労働者はますます厳しい状況に追いつめられています。
労働者の窮迫した状況は、日本の社会が新世紀ユニオンの存在を必要とし、その発展をもとめていることですが、同時にその労働者の経済的窮迫が逆に新世紀ユニオンを経済的窮地に陥らせています。
組合員のそれぞれの家庭は“親が病気で入院”するなど出費が増え“一時金が半減”し“大幅な賃下げ”や阪神大震災による二重ローン等などによって経済困難に直面しています。こうしたことが反映して新世紀ユニオンへの一時金カンパは、かっての半額以下へと急速に低下しています。
組合費の未納も増えています。
組合事務所の家賃、宣伝費、事務費、通信費、光熱費等などの出費は組合員数の増加とともに上昇し、まるで新世紀ユニオンの財政は運動の広がりとともに反比例する深刻な事態となっています。
野蛮な資本主義化は新世紀ユニオンを維持・発展させるための経済的基盤をも破壊しているのです。
組合員・サポーターの皆さんの経済的困難を承知の上で新世紀ユニオンの存続・発展のための緊急資金カンパを熱烈に訴えるものです。
なお組合員の中から「他のユニオン並みに組合費のアップを考えるべきだ」との声もありますが、執行委員会は戦略としての二重加入を推進・拡大していく上で、当面資金カンパと組合員の拡大によって、この危機を克服すべきであると考えています。
皆さまのご協力をよろしくお願いします。
2005年6月15日 新世紀ユニオン執行委員長 角野 守
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