問
私が働いている会社には労働組合がありません。私は職場で同僚による継続的な“いじめ”“嫌がらせ”を受け精神的な病気になり、働けなくなって、やむなく最近退職しました。
現在は雇用保険で生活をしています。私は相手から慰謝料を取りたいと思っています。労働局のあっせんでは会社側は「いじめはなかった」と言っています。
私には「証言台に立つ」と言ってくれている友人がいますし、医者の診断書もありますし、いじめを書いたメモも残しています。私はどうすればいいでしょう。
答
この事案は職場における典型的なモラル・ハラスメントです。したがって労働局のあっせんでは解決できません。
あなたはまず友人に“いじめ”“嫌がらせ”の事実について陳述書を書いてもらって下さい。陳述書には目撃したいじめの詳細と住所・氏名(署名と押印)を書くこと、まず証拠を固めることが第一なのです。次に新世紀ユニオンに加入してプロの指導を受けられるようにすることです。
会社には労働者の安全への配慮義務(労働契約法第5条)があります。したがってあなたを“いじめ”た人は勿論、会社にも慰謝料を請求することができます。
職場におけるモラル・ハラスメントとは、不当な行為(身振り・言葉・態度・行動による嫌がらせ)を繰り返し精神的な暴力でその人の尊厳を傷つけ、心身に損傷を与え、その人の雇用を危険にさらすことです。
あなたが病気にさせられ、退職せざるを得ない状況に追いこめられながらも、泣き寝入りせず、闘おうという決意をされたことはすばらしい事です。
日本では“いじめ”“嫌がらせ”に対する企業の対応があまく、また企業の側がリストラの手法としてモラル・ハラスメントを採用しているほどであり、これによって多くの人が泣き寝入りし、退職させられている現実があります。
あなたの場合、証拠として「診断書」「いじめのメモ」がすでにあり、これに友人の“いじめを目撃した”という陳述書があれば、証人もいるわけですから、後はユニオンのサポートがあれば訴訟で勝つことができます。
新世紀ユニオンではあなたの闘いを最後までサポートしますので、この間の詳しい経過を書いて加入を申し込み下さい。折り返し新世紀ユニオンの加入資料・ハラスメントの資料等をお送りします。
なお念のために付け加えますと、多くの人が個人で弁護士を立てて裁判を闘い、負けています。なぜ個人で裁判をやると負けるのかと言うと、労働者側の弁護士が会社側に買収されて裏切ることが意外と多いのです。素人ではこの裏切りを防止する手立ても、裏切られた場合の対処法も知らないのでごまかされてしまうのです。
労働裁判を勝つためには新世紀ユニオンに加入して、サポートを受けるのが絶対にいいということを知ってください。
裁判であれ、審判であれ、労働組合で共に闘うというスタンスが重要だということを理解して欲しいと思います。もちろん裏切らない弁護士も多くいます。しかし裁判に勝って原職復帰などの場合、弁護士は復帰後のことまで面倒を見てくれる訳ではありません。
あなたの場合も和解で原職復帰の道もありうるのです。
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