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裁判とは“えげつないもん”

 平成23年1月、私が訴えを起こした裁判の第三回がありました。
 私は昨年6月に不当解雇され、それに屈することなく職場復帰を求め、訴えを起こし、現在も闘っている組合員です。前回の裁判で、被告の会社側が私の訴状に反論文を提出し、今回はそれに対し、こちらが反論文を出したうえでの裁判でした。途中、裁判官より和解の意思確認がありました。要するに場合によっては、職場復帰をあきらめ、金銭での解決に応じる気があるかということです。もちろん答えはノーで、それなら最初から裁判は起こさず、労働審判を選択したわけですから。結局、今回原告側が提出した書面に対し、会社側はもう一度反論をするそうで、次回裁判は2月となりました。
 被告は○○業の卸し会社で、私はそこの営業員でした。会社側の解雇理由というのは、私が担当先に出向かず、勝手な営業活動したということを理由にあげているのです。もちろん私から申せば、でっちあげの話なのですが、この件で、私にとっても、会社にとっても、お互いの主張の証人となりうるのが、当時、私と営業のペアを組んでいたA氏なのです。A氏は、私が解雇される二ヶ月前に自主退職し、被告と競合する会社へ転職しておりました。退職の理由は給与の不満等があったからと聞いております。
 今回の裁判終了後、こちらの弁護士から、そのA氏に会えないかと相談がありました。当然、場合によっては、こちらの証人に立てないかという含みもあってのことです。私は、可能性は半々だと答えました。個人的な関係は良好でしたが、彼が退社後、お互い連絡を取り合ってはいませんでしたし、そして何より、辞めた会社のごたごたに巻き込まれたくはないだろうと思ったからです。逆に会社側も、A氏にそのような相談は持ちかけないだろうとも考えました。自社の競合の企業に転職した彼に、わざわざ、そんな話を持ちかけるなどというのは、たいへん不名誉なことですから。
 とは言え、一応はダメモトで、A氏に電話をかけてみました。彼の返事はやはり、申し訳ないが、自分の一言で、どちらかに影響が出るのは心苦しいので、かかわりたくないとのことでした。それについては、私も想定内の回答でしたので、それ以上、無理なお願いはしませんでした。しかし、驚いたのは、彼から教えてもらったことです。
 一回目の裁判が始まった昨年末、なんと会社の役員から、この裁判への協力を依頼する電話があったそうです。もちろんA氏は中立な立場を守ったのですが、前述のとおり、自分の会社に不満を持って辞め、競合する他社へ転職した元社員に、恥もプライドも捨て、協力を求めるとは、依頼した会社が馬鹿なのか、よっぽど不利と思い、形振り構わずか、ただただ私としては、開いた口がふさがらない状態でした。
 今回の裁判は、そもそも会社側のでっちあげた不当解雇であり、それを証明する証拠も、こちらは準備してはおりますが、この件を踏まえて、裁判とはある意味、“えげつないもん”であると自覚し、油断せずに闘っていこうと決意を新たにしました。
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