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殺伐としたユニクロの風土

 内長者番付一位、個人で義援金10億円。アパレル業界で独り勝ちし、柳井会長1人が儲けているユニクロだが、好業績の秘訣は何だろうか。同社の社内風土から考えてみたい。
 ユニクロの正社員には、ナショナル社員とリージョナル社員がいる。前者は全国転勤可能な社員で、店長候補者だ。後者は店舗勤務の地域限定社員だ。
 地域限定の社員といえども、店長と同等の仕事をこなし、スタッフの模範になることを求められる。むしろ、すぐに交代するナショナル社員の店長より、地域限定のリージョナル社員が中心となり、店舗をまとめなければならない。
 同社では、アルバイトや契約者員でも、地域限定社員すなわちリージョナル社員への登用制度がある。リージョナル社員には、アルバイト上がりが少なくない。彼らは社内マニュアルを熟読し、厳しい試験を乗り越えた者である。同社(すなわち柳井会長)の経営方針に感化され、変なプライドを持った社員だ。昇格候補者も同様の人種だ。
 彼らは社員に隙があると見ると、全員で徹底的にハラスメントを加え、1週間で叩き潰す。社員の言う事に耳を傾けず、上げ足を取り、精神的に追い詰めるのだ。そうすればポストに空きが出るからだ。
 さて、ユニクロを経営するファーストリテイリング社は、2006年ごろからキャビン社やビュー社等と業務提携・子会社化を進め、靴事業に参入した。この事業も、経営者の見通しの甘さからSPA(製造型小売業)の導入に失敗しており、すでに撤退を決めている。
 元キャビン社やビュー社の社員は、ユニクロの店舗勤務となる。彼らはマニュアルだよりのユニクロ店員とは異なり、小売販売のプロだ。放っておいても商品が売れるユニクロとは違い、客と直に接し、コーディネートを考え、巧みな話術でもって販売するスタイルだ。
 変則的な形でユニクロ勤務となる彼らも、ユニクロのマニュアルを徹底される。マニュアルは職場からの持ち出し禁止であり、サービス残業して覚えるよう強要される。これはユニクロの社員やアルバイトがしてきたことである。ユニクロ出身の店長やスーパーバーザー曰く、「マニュアルを覚えておかないと、アルバイトから徹底的に潰される」とのことだ。人件費を切り詰めるユニクロでは「泳げない者は溺れろ」が当たり前なのだ。
 このような従順な社員が組合も作らず会社に献身し、弱い立場の労働者同士で争うような殺伐とした風土がユニクロの短期的好業績の秘訣と見ることができる。
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コメント
殺伐とした企業風土
厳しい企業風土のほうが業績はあがりますよね。やっぱり。
ただ、足の引っ張り合いみたいな企業風土では、良い幹部社員が育たないような気もします。カリスマ亡き後は一気に崩れるタイプの企業かもしれませんね。
2011/09/27(火) 09:28 | URL | マルチモニターのイートレード #-[ 編集]
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