【最近の職探し(アルバイト・正社員)事情】
<前書き>
私は、昨年夏某企業の会社ぐるみのパワハラに遭い、労働災害申請中に解雇された者です。その直後から会社との係争を行っておりましたが、私の場合、(間違ってもあのような「ブラック企業」)に戻る気は全く無かったので、係争終了後、転職を前提とした活動を行う事を念頭に置き、会社と争いました。今年初頭に納得の行かない形で前会社との調停が終わり、現在転職活動中です(但し、労働災害に関しては3月末に再審査請求を厚生労働省に行い、現在審査中です)。
「何故、裁判でなく調停?」と思われる方もd多いと思いますが、本格的に裁判を行うと、転職を前提としている、要するに元の会社に戻らない場合、転職時に非常に不利に働き、下で記している民間の転職斡旋会社(以下「斡旋会社」)のアドバイザー曰く「採用側が難色を示すだけでデメリットが大きすぎる(推薦しづらい)」と言う事を事前に聞いていましたので、調停で話を進めました。
以下に、昨年秋頃から私の経験を通じた「最近の職探し事情」に関して記します。記している傍から企業からの「書類選考落ち」の通知が届きました(苦笑)。
<アルバイト>
定期的に給与が入らなくなり、昨秋には貯金もほとんど底をついていたので「先ずは生活再建、次に就職活動」と言う事で、週4日程度で土日祝出勤する形のアルバイトを探しました。最近のアルバイトは、①従来型のアルバイト(コンビニ、工場勤務等)、及び②登録型アルバイト、の2種類に分かれているようです。①は昔からある形態で、②は「アルバイトの派遣版」のような形態です。
当然①のアルバイトを当初はInternet、新聞の折込チラシを通じて、自分の希望勤務条件に合うアルバイトを職種を問わず探しましたが、全く採用されませんでした。いわゆる「『逆』学歴差別」です。面接に行っても「何故貴方の様な学歴をお持ちの方がウチのアルバイト面接に来たのですか?」と「『逆』上から目線」での質問が大半でした。交通費もバカにならないので、1日に最大3件面接を掛け持つ日も有りました。
探し始めてから1ヶ月半、50件以上受けても面接が決まらず、「日銭を稼がない事には」と思い、②のバイトにも登録しました。しかし宣伝している程仕事は来ず、又決まっていても前日になって突然仕事がなくなる事もザラで、ほとんど当てにならないのが現状です。しかも業者によっては中間マージンの搾取が多く、全く割が合わないので、現時点でも殆ど使用する事は有りません(最悪の事態を考えて、登録だけは残しておいています)。
上記方法ではアルバイトも決まらない、雇用条件も当てにならないので、知人に相談すると「ハローワーク(以下「HW」)で探すと良い」と助言をうけ、11月中旬からはHWの紹介を主軸に求職しました。そして何とか大晦日直前に1件(土日祝のみ)、年明けに1件(週2日)のアルバイトが決まり、当初の思惑通り「週4日程度で土日祝出勤する形」で見つかりました。それまでに面接を受けた数は約130件。週3日HWに通っていたせいもあり、殆どのスタッフの方に顔を覚えられてしまいました(苦笑)。
<正社員>
アルバイトが決まり、その後調停も終わり(終わらせ)、本格的に正社員への再就職を行うため、私は現在以下の手段を取っております。簡単に言ってしまえば、現在の求人状況は「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ならぬ、「数打たないと当たらない」状況です。
①インターネットの就職サイトに登録
こちらはとにかく数は無数にあるものの、その殆どが関東(東京)中心で、且つIT関連の求人。IT関連の求人は毎日山のようにあるみたいですが、逆の発想をすれば、それだけ人材が「使い捨て」されているとも取れます。実際に当該業界はその傾向が強いと直接知人から聞いております(幸いにも彼にとっては「天職」らしく、「仕事が楽しくてしょうがない」との事です・・・羨ましい限りです)。
しかし、(ほぼ)毎日根気良く見ているとたまにではありますが、関西圏の私の経験にあった求人がチラホラと掲載されています。その企業に応募する為には、斡旋会社経由で応募する事になりますので、そこへ登録する必要があります。
②斡旋会社に登録
登録フォームにネット上で必要事項を記載し、登録すると(この時点では「仮登録」の場合がほとんど)、遅くとも3日以内に返信のmailがあり、職務経歴書の送付及び求職者と斡旋会社のスタッフとの面談を経て、本登録となります。斡旋会社も得意不得意の分野があるので、規模等に応じて複数社登録しました。
震災前までは何件か推薦の連絡がありました(勤務地等の条件が合わないので断りました)が、震災後はパタリと止まってしまい、とある会社に震災後の中途採用の状況を問合せてみた所、「大半の企業で採用計画の見直し・一時停止になってしまっている」との回答で、「恐らく何処の民間斡旋会社でも同様の傾向であろう」との事でした。
③民間企業のキャリア登録制度の活用
現在は求人がなくとも、求人が発生し、企業側から連絡が来る様に事前登録しておく制度です。最近の企業(外資系に多い)はこのような形を取る企業もあり、「連絡が来なくて元々、来たら儲け物」位の感覚で登録して置くのも一つの手であると思い、現在1社登録しております。しかし今回の震災の影響でいずれの業界も採用が冷え込んでいるのは間違いなく、震災以前と比べて減少している傾向が見られます。
④ハローワーク(人材銀行)に登録
私の場合、厚生労働省管轄下の「人材銀行」に求職登録し、活動を行っております。HWの場合、正社員の就職を検索した場合、どうしても私の希望する就労条件(給与面、能力が活かせるか否か等)との開きが大きすぎる事と、全ての世代の求職者が来所するため、待ち時間が非常に長くなり、検索と紹介だけで一日潰れる事も多く、且つ震災以降はスタッフが順番で被災地に派遣されているため、開所時間が5月の連休前から短縮され、連休後は非常に混雑しており、人材銀行を利用する方が時間対効果の面で有利であると考え登録しました。
登録条件は、「40歳以上の方で且つ専門的知識や管理職経験(マネージメント経験)のある方」なので、私の場合、40代前半という事もあり、ここでの登録は年齢的には相対的に有利に働くという考え方で登録しました(半年毎の登録更新が必要)。
但しこちらは中小企業が中心で、大企業の求人案件は少ないです。その代わりいわゆる「掘出物的企業」も見つかる可能性が高い反面、ブラック企業も混じっている可能性も当然あります(以前ユニオン事務所を訪ねた後人材銀行に企業検索に行った際、委員長が印刷していた企業が掲載されていたので電話で尋ねたところ、当ユニオンの組合員が現在争議中の企業であった、という事もあります)。
人材銀行の場合、震災の影響はほとんどなく(スタッフの話によると、震災による雇用枠は別の組織で行っているとの事)、震災で大企業の採用が冷え込んでいるのを尻目に、関西圏の中小企業はむしろ積極的に中途採用活動を行っている状況です。私は週に一度足を運んでおりますが、現在の所確実に週に1件は求人案件に応募している状況です。
しかし、「買い手市場」ですので、強気の採用姿勢が丸出しの企業もあり、中には書類選考の結果も連絡なしで、且つ私の経歴書を紛失しているにも関わらず全く連絡してこない企業もあったり(この会社には人材銀行を通じて何らかの形で謝罪をしてもらうつもりです・・・これが本当のビジネスだったら取引停止にも相当する行為ですので)、面接官がふんぞり返って着座した状態で「面接してやるんだぞ」の態度丸出しの企業もあったりと、とにかく求職者側にとっては憤慨する事も多いと思います。
一方、選考落ちはしてしまいましたが、書類の返却封書の中に、担当者の方ありがちな「雛形文面」ではなく、選考落ちの具体的理由と長期間待たせた事に対するお詫びの文面を記してくれた企業もありました。
<最後に> 以上より、精神論を唱える気はさらさら無いのですが、実際にはアルバイトにせよ、正社員にせよ「長期戦」の覚悟をしておいた方がいい事は間違いないと思います(その逆に早く決まると有りがたいでしょうし)。実際に「根気の要る」活動になります。私も時々「完全休養日」を週1日程度設けるように努めて、そこで思い詰めてしまったり、精神的に折れそうになったりしている気持ちに「リセット」を掛けて活動を続けています(でないと本当に気が滅入ってしまいそうになる時があります)。
個人的希望ですが、いわゆる「子供達の夏休み」が来るまでには再就職を決めて、一段落が着けたらと思いながら今現在就職活動を続けています。
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