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交通事故負担金の支払い義務はあるか?


 私はある運送会社で働いていますが、交通事故を起こすと、この会社はペナルティーとして負担金の支払いを求められ、事故の損害金を支払わされます。
 私は気が弱いので上司の言うがままサインをしてしまいました。
 すると接触事故のたびに負担金の借金が増え、とうとう50万円以上となり、会社を辞めたいのに借金があるため辞められません。
 毎月給料から交通事故負担金を天引きされるので生活できません。この他、運送中の商品の破損分を買い取らされるのも経済的に負担です。
 会社は保険を利用しているのに交通事故の損害は全額労働者が支払う義務があるのでしょうか?。
 私以外にも100万円以上借金があり辞めるに辞められない人が多くいます。
 交通事故の損害金は全額労働者が支払う義務があるのでしょうか?
 なお、就業規則は見せてくれません。


 交通事故で労働者の責任が問われる度合いは、労働条件、職務内容、労働者の地位、事故の相手側の責任の度合い、損害発生に対する使用者の寄与度等で変わります。
 労働者の交通事故は運送業務においては不可避というべきであり、したがって労働者の損害賠償責任及び使用者の求償権の行使は「損害の公平な分担という見地から、信義則上相当と認められる限度において」認められます。(茨石事件、最高裁判決)
 つまり損害額から保険で補償される額を引き、残りを会社と労働者が半分ずつ負担するというのが一般的なのです。
 したがって相談者の場合は、会社に保険料支払いの書面の写しを求めて、実損額の50%のみを支払えばよいでしょう。
 会社の事故補償の全額負担の書類へのサインと押印は、拒否してください。
 事故の損害金を借金として残し、本人が退職することを阻止することは憲法で保障された職業選択の自由を侵害する行為というべきです。
 また毎月の給料から天引きして事実上最低賃金を下回る収入しかない状況に追い込むことは不当です。
 会社が「事故による損害賠償額を自己負担することに同意いたします」と書いた書面に署名・押印を求めて来ても、応じないことが重要なのです。
 交通事故を口実に損害額の全額を労働者に負担させ、会社は保険金をまるまる利益とするような詐欺的な行為は許されません。
 その結果100万円もの「借金」で毎月給料から負担金を天引きされている労働者は、是非当ユニオンに加入して、裁判を闘い、不当な「借金」を帳消しにすべきです。
 会社に事故の保険金の書面を出させ、残りの半額で計算し直し、「借金」の減額を要求すべきです。
 この会社のように交通事故で利益追求を図る行為は許せないことで、ましてや「ペナルティー」と称し、会社が労働者から独自の罰金を徴収するのは違法というべきです。
 会社が就業規則を見せないのは違法なことをやっている自覚があるからでしょう。
 交通事故の損害金として全額を労働者に負担させ、保険金を利益とする会社の行為は公序良俗に反した詐欺的行為というべきであり、労働者は当ユニオンに加入して断固闘うべきです。
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