この度、セクハラ訴訟をすることになりました。
私の場合、被告は会社の創業者・経営者であり、役員や人事担当の殆どが、被告の血族や縁故入社者となっているため、社内で問題提起できる環境がなく、会社を続けることが困難となり、退職せざるを得なくなりました。
セクハラを行うような人間はそもそも他人の人格を踏みにじることについて快楽を感じ、自分の卑劣な行為を認めません。
普通の人間であれば、自分がしてしまった失敗や過ちは時間差はあれども認め、謝罪します。
ところが、セクハラを行う人間に関しては、違法行為をしたという、事実を全面的にに否定し、自分に都合のよい言い訳を次から次へと作り出します。
「自分に反論してくる人がいない理想郷」というぬるま湯に長期間つかっていたため、自分が批判されるようなことが少しでもあれば、全力で潰しにかかるのでしょう。
同族経営だと、自分の家族が性犯罪者呼ばわりされたことに逆上して、一族総出で怒りをこちらにぶつけてきます。
被害者側はもうどうでもよくなり、「セクハラを受けたのは自分にも原因があったかも知れない」などと、無理やり忘れよう、と泣き寝入りをしそうになります。
しかし、悪いのは100%セクハラを行う人間です。
また、被害にあうと、心が萎縮し、どうしても視野が狭くなり、判断力も鈍ります。
自分が正しいと思ってとった行動が、実は逆に相手に有利な結果をもたらすきっかけを与える危険もあります。
考えや行動に自信がないときは、すぐにユニオンに相談し、的確なアドバイスをもらうようにしてください。
私はユニオンを知る前に、被告側に若干の反論をし、証拠を少しだけ残しました。そして退職してからユニオンの存在を知りました。
なので、もっと早くユニオンを知ってアドバイスを受けていたら、もっと的確な行動、証拠を残せて、大きな制裁を相手に加えることができたかもしれない、もっと早く問題を解決できたかもしれない、と少し後悔しております。
しかし、勝負はこれからです。ご協力くださったユニオンや弁護士さんの努力、診断書を書いてくださった病院の先生、そして、この記事をお読み頂いた皆さんのお心に報いるためにも、心を強く保ち、卑劣な人間に討ち勝つつもりです。
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