労働相談もいろんな機関でされていますが、回答も様々で、不景気だから我慢するか、闘っても勝ち目はなさそうだから和解する、と闘おうともせずあきらめる相談員の回答がとにかくおおなったのです。
そして私の相談もいろんな所を尋ねて、探し歩いて、よく似た回答ばかりで諦めた頃に「新世紀ユニオン? 最後にここに電話かけてみよう」そして、やっと私との話ができる人に出会うことができました。いろんな機関で「勝ち目ありません」と言われていたその話に天から救いの手が降りてきたのです。
そのころ私の会社では上司が労災隠しをし、その告発をした私は、パワハラ、配置転換と次々に嫌がらせを受けていました。そして心身ともに憔悴しながらも相談窓口を探し続けていました。「そんなわけない、こんな悪いことをして許されていいのか? いや、絶対許してはいけない」
そして、委員長に私の話を聞いてもらい、私は一気に突破口が開けてきました。そして、話の結末が、私と同じ結末であったことで「あきらめないでよかった」「泣寝入りしないで良かった」「やっぱり私は間違っていなかったんだ」心からそう思いました。
ハラスメントのメモ書きや証拠になるものは「何かの時に役に立つのでは」と残していましたが、新世紀ユニオンの委員長にも言われ、テープレコーダーで音声を録音し、証拠書類を集めました。とにかく、ハラスメントの記録を残すことが大変重要と言われ、日付と内容を箇条書きでまとめ、音声を録音しました。
大変な作業でしたが、それが証拠になり、会社の労災隠しが明らかになり、会社の社長と上司は書類送検され、配置転換も違法となり、パワハラを立証することができたのです。
労働相談はいろんな機関がされていますが、無料とはいえ、労働者の相談をどう解決しているのか意外と相談窓口でもみ消されてしまうのではないか、と思いました。
それに不景気な時代が重なり、負の連鎖は次々と自分の身のまわりで起きます。退社する前に最後のあの一本の電話で窮地に立っていた私が会社と対等に闘うことができたこと、そして勝利できたこと、本当に貴重な体験ができたと感謝しております。
名ばかりの相談窓口や、名ばかりのユニオン、たくさんありましたが、そのおかげで本物のユニオンに奇跡的に出会うことができました。
私はこの出会いを大切にし、今後も自分を見失わず、自分を守っていきたいと思います。
スポンサーサイト