23日から米朝協議が始まった。表向きはアメリカが北朝鮮のウラン濃縮活動の停止を求め、見返りに北朝鮮が食糧援助を要求するものとみられている。
もともとアメリカは北朝鮮の核開発・ミサイル開発には寛大であるのはイランへの態度と比べれれば明らかだ。北朝鮮の脅威は日本と韓国にアメリカ軍が居座るために必要なので、アメリカは北朝鮮の金王朝が存続するため定期的に「米朝協議」をして食糧援助を続けてきたのである。
これは北朝鮮が自己のアメリカの戦略における役割を心得て、日本と韓国を軍事的に恫喝しアメリカの防衛力に依存させて従属国とし、その見返りにありついて政権の延命に浴して来たのである。つまり米朝協議はアメリカの北朝鮮へのご褒美であり、同時に北朝鮮のアメリカに対するある種の「物乞い外交」なのである。
金正日が死に、一国の権力が3代にわたり世襲され、後継の正恩が権力の私物化を安定したものとするには、国民に食糧を配給しなければならない。しかしその食糧23万トンがアメリカの援助と国民に分かるとまずいので、北朝鮮はビスケットの援助を拒否し「コメにしてくれ」「量も増やせ」と要求しているらしい。
つまり米朝協議とはアメリカの援助を、いかに「物乞いへのお恵み」ではなく、獲得物と演出するかに北朝鮮側の苦労がある。国民の食糧さえ満足に生産できない国が「敵国アメリカ」からの援助米で、政権の延命を図るのであるから情けない話なのである。
つまり、北東アジアの政治地図は、牧場主と牧羊犬と羊の関係ににているのである。もちろんアメリカが主人であり、犬が北朝鮮であり、羊が日本と韓国だ。つまり米朝協議とは主人と犬の三文芝居なのである。
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