私は準大手の建設会社に勤めています。管理職に昇格するためには、会社の指定する通信教育の修了が必須です。テーマは、「ムダのあぶり出しと業務革新」で、経営コンサルタントが執筆した教科書が用いられます。この教科書が酷いです。
主な内容は、「業務革新によって正社員を削減する方法を考えること」です。近年の新自由主義的経営手法が細かく記載されています。これを3ヶ月に渡って受講したうえで修了課題を提出し合格点を得なければならないのです。つまり昇格するためには、リストラの事例・方法を学習し、その具体策を考えることが課されているのです。これは事実上、会社がリストラを進めるための、従業員への思想教育と踏み絵なのです。
以下に課題の例を挙げます。
「問: 正社員を派遣や請負に切り替えることはなぜ大切でしょうか?」
「模範的」解答例は、「低賃金な労働力を武器に競争をしかけてくる外国企業と戦うため、業務の繁閑に応じて人件費の流動化を計る必要があるため。」となりますが、真の解答は、「筆者の思い込みを読者に強要するものであり、設問として成り立っていない。」でしょう。
このような極めて恣意的、誘導的な設問の仕方は、経営コンサルタントの常套です。この通信教育を有り難がって受講した者が多数管理職になってから、何故か労災やクレームが多発するようになった気がします。原因をコンサルタントに聞いてみようと思っています。
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