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常軌を逸した企業の解雇・退職強要

 昨年の2倍以上に解雇の相談が増えています。一方的に大幅な賃下げをされ、拒否したら退職勧奨されたり、出向や遠隔地配転を命じられ、拒否したら解雇されたりという相談も多い。

 経営が苦しいからと一方で解雇し、他方で新規採用している例も多い。経営悪化による「会社都合の解雇」といいながら、解雇理由書を取り寄せると「病気がち」だとか「能力がない」などと労働者側の責任を書いてくる例が増えている。おそらく社会労務士の指導で解雇している反映であろう。

 解雇理由に「内容証明を送りつけた」とか「就業規則をコピーしようとした」ことを書いてくる会社もある。

 また「あんたがいると会社の雰囲気が悪くなる」との理由で解雇された人もいる。10年近く働かせて「能力がない」とか「病気」だとかは解雇理由にならない。会社が本人の能力や病気を容認して働かせていたからである。

 退職勧奨に応じて退職しないと「人事あずかりにする」とか出向だとか脅迫する例も多い。

 営業で1200万円の商品を売却したが代金が750万円しか回収できなかった、との理由で解雇された人が、退職時に「念書」なるものをよく読まずにサインさせられ、その念書に「会社のお金を横領した」との一文があり、後で1000万円も請求されたとの相談もあった。

 企業が労働者相手に詐欺をしているのである。そのほか上司に暴力を振るわれたという相談も多い。一方的に大幅賃下げをされ、年収が100万円以上も減少した、という相談も増えている。

 経営上の理由で「会社都合の解雇」にしておきながら、離職証明書に「自己都合退職」と記入する例も多い。政府の補助金狙いのためと思われる。何年も前の仕事のトラブルを持ち出してきて解雇する例もある。

 全体的に常軌を逸した事を理由とする解雇が増えている。解雇する方の企業が就業規則を守らない例が多いのである。

 日本の企業は、かつては労使協調の維持に努力した。しかし最近の企業は目先の利益だけ追い求めて、失ってはならないものを自ら踏み潰す企業の姿がある。

 従業員相手に、事故やミスの場合、あるいは機密漏洩を口実に詐欺的な念書を取る企業が増えている。うつ病になり3ケ月休んで復職しようとしたが手続きを取ってくれないという相談も増えている。復職をさせず休職・退職に持っていこうという魂胆である。

 全体として会社・経営者が信用できないもの、平気で人をだますという悪いイメージが労働者の中に定着している。また日本の労働者の勤労意欲が急速に低下してきている。リストラ経営の繰り返しと非正規の低賃金の不安定な雇用が拡大した結果である。

 労働相談をしていて感じるのは日本の企業が拝金思想にまみれ、詐欺師のように狡猾になった。会社都合の解雇を自己都合退職にするのは、補助金狙いか、嫌がらせとしか考えられないのである。

 日本企業は今、従業員との信頼関係を自ら踏み潰しているように思われてならない。より多くの人が雇用を守るために新世紀ユニオンの必要性に気付いてくれることを願うばかりである。
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