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トンネルくぐって天国へ直行!

 12月2日日曜日の朝に、山梨県の中央自動車道笹子(ささご)トンネルの上り線(東京方面)において、天井板が崩落し、10名もの死者を出してしまいました。しかも、トンネル崩落といっても、地震に伴った山崩れや交通事故が原因の事故ではなく、完全なる人災です。

 高速道路のトンネルの構造は、必ず避難設備と換気設備を備えるということです。いずれも自動車専用道路だからすることです。まず、避難設備とは、交通事故や故障場合に、非常電話を掛けたり、歩道や第三のトンネルを通ってとりあえず安全な場所に出ていくためのものです。

 さて、この笹子トンネルの天井板とは、トンネルの上部を換気のために仕切るために設けられています。それによって作られた空間は、さらに、排気用と新気導入用に区切られています。なんと、この天井板は1枚につき重さが約1トンすなわち小型自動車程度もあり、「上」「右」「左」とたった3点でしか留められていません。もっとも重要な「上」つまり、吊り下げ金具(留め具)が金属疲労や腐食が原因で崩落事故が起きました。

 この事故が起こった時に、初めは高度経済成長時代に突貫工事を行って、無理が生じたのが原因だといわれました。まるで、田中角栄内閣の責任であるがごとくの言い方です。しかし、後になって、やるべきことをやっていなかったことがわかりました。

 金属ボルトの打音検査を実施していなかったのです。なんと、義務付けられているはずの打音検査がこの笹子トンネルだけ点検マニュアルを変更し免除していたのです。最上部までの高さが5メートルもあり、足場を組む必要があったのが理由です。手抜き工事をあっさりと認めています。

 打音検査とは、ハンマーでたたいて、音を聞き分けることですが、それには、職人の勘と技術が必要です。素人には違いが判らないのです。そこは、リストラ経営が原因で、肝心な技能を持った職員がいなくなったことが原因です。

 しかも、技術の継承もされなくなっています。かりに、打音検査する機械があったとしても、技術を持った人がいないと作ることができません。また、打音検査の機械化は、ど素人に重要な部分を検査させるようなことになり、非常に危険が伴います。

 高速道路の民営化を提唱した猪瀬直樹に責任追及がされないのは誠に遺憾なことです。また、高速道路の無料化や千円高速も考え方に問題がありました。私は、もともと高速道路の無料化や大幅割引制度には反対していました。「時間をお金で買う」考えの下、速く・安全に・快適に走りたいものです。

 次は新幹線が事故を起こす番かと思うと、長距離移動が非常に怖いです。
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